新入社員研修資料の作り方ガイド|ポイントや構成の見本も紹介

新入社員研修の準備を進める中で、研修資料の作成に悩む担当者は多いのではないでしょうか。
研修の成果を高めるためには、新入社員の理解を助け、学びを定着させる分かりやすい資料が欠かせません。
一方で、構成の考え方や作成時の注意点が整理できていないまま、手探りで作業を進めてしまうケースも少なくありません。
本記事では、新入社員研修資料を作成する目的から、具体的な7つのステップ、盛り込むべき構成要素、理解度を高めるための9つのコツまで、実務に役立つポイントを網羅的に解説します。
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目次[非表示]
- 1.なぜ研修資料が必要?作成する2つの目的
- 2.新入社員研修資料を作成する7つのステップ
- 2.1.1. 研修スケジュールとゴールを設定する
- 2.2.2. 現場の声から課題を整理する
- 2.3.3. 習得すべき知識とスキルを整理する
- 2.4.4. 資料全体の骨子を作成する
- 2.5.5. デザインルールを決める
- 2.6.6.1スライド1メッセージでスライドを作成する
- 2.7.7. 複数人のレビュー・内容のブラッシュアップ
- 3.【見本】新入社員研修資料に盛り込むべき10の構成要素
- 3.1.講師の自己紹介
- 3.2.研修の目標
- 3.3.目次とタイムスケジュール
- 3.4.研修の基本ルール
- 3.5.参加者の緊張をほぐすアイスブレイク
- 3.6.新入社員の思考を促す問いかけ
- 3.7.講義内容の解説
- 3.8.グループワーク・演習
- 3.9.振り返り
- 3.10.アクションプラン
- 4.新入社員の理解度を高める!研修資料作成の9つのコツ
- 4.1.情報を詰め込みすぎず、要点を絞り込む
- 4.2.図解・グラフで視覚化する
- 4.3.余白を活かしたレイアウトにする
- 4.4.口頭説明がなくても理解できる構成にする
- 4.5.メモ欄を設ける
- 4.6.チェックリスト・演習を組み込む
- 4.7.テンプレートを活用する
- 4.8.配色を絞り、強調点を明確にする
- 4.9.専門用語は避け、誰にでもわかる言葉を選ぶ
- 5.研修資料を自社で作成するメリット
- 6.研修資料を自社で作成する際の注意点
- 6.1.作成担当者の業務負担が増加する
- 6.2.内容の質が属人化しやすい
- 7.まとめ|新入社員研修にeラーニングをご活用ください
なぜ研修資料が必要?作成する2つの目的

新入社員研修で資料を用いる目的は、単に情報を伝えることだけではありません。
研修資料には、新入社員の理解を助け、学びを定着させるための大きな役割があります。
主な目的は次の二つです。
一つは、複雑な内容を視覚的に分かりやすく伝えること。
もう一つは、研修後の振り返りを通じて知識の定着を促すことです。
それぞれの役割について、詳しく見ていきましょう。
目的①複雑な内容を視覚的に伝え、理解を深める
新入社員が学ぶ業務フローや組織の構造、事業の全体像といった内容は、言葉だけでは理解しづらい場合があります。
このような場面で、研修資料は重要な補助ツールとなります。
文字情報に加えて、図解・イラスト・グラフなどを活用することで、情報の関係性や全体像を直感的に捉えやすくなります。
例えば、スライドにフローチャートや相関図を取り入れることで、新入社員は業務の流れを視覚的に理解でき、記憶にも残りやすくなります。
口頭説明に視覚情報を組み合わせることで、学習内容への理解をより深めることができます。
目的②学びを振り返り、知識の定着を促す
研修時間内に伝えられる情報量には限りがあり、すべてを一度で理解・記憶するのは簡単ではありません。
研修資料があれば、研修後も自分のペースで内容を復習することができます。
業務を始めてから疑問が生じた際に、資料を見返すことで自ら解決する力も身につきます。
PDF形式で共有し、PCやスマートフォンからいつでも確認できるようにしておけば、学習を継続しやすい環境を整えられます。
このように、研修後の振り返りを支えることで、知識の定着と新入社員の早期戦力化を後押しします。
新入社員研修資料を作成する7つのステップ

効果的な新入社員研修資料は、思い付きで作成できるものではありません。
研修の目的を明確にし、段階を踏んで準備を進めることが重要です。
まずは研修全体のゴールと現場のニーズを整理し、学習項目と構成を固めます。
そのうえでデザインを整え、複数人でのレビューを通じて内容を磨き上げていく流れが基本です。
これら7つのステップを踏むことで、抜け漏れを防ぎ、質の高い研修資料を効率よく作成できます。
ここから各ステップを順に解説します。
1. 研修スケジュールとゴールを設定する
資料作成に入る前に、研修全体の目的とゴールを具体的に定めます。
例えば、「研修終了時に自社の主要サービスを説明できる状態になる」「3か月後には基本業務を一人で遂行できるようになる」といった、行動レベルの目標を設定します。
ゴールを起点に考えることで、必要な期間、盛り込む内容、各プログラムの時間配分が整理できます。
最初に全体像と着地点を明確にすることで、資料の方向性がぶれず、一貫性のある構成に仕上げられます。
▶関連記事:研修スケジュールの作り方|テンプレートや作成ポイントをご紹介
▶関連記事:研修スケジュールの立て方|手順やポイントをわかりやすく解説
2. 現場の声から課題を整理する
研修内容は、実務とかけ離れていては効果が期待できません。
新入社員が直面しやすい課題や、過去の新人がつまずいた点を把握するために、現場社員や先輩社員へのヒアリングを行いましょう。
アンケートやインタビューを通じて、
もっと早く知りたかったこと
業務で特に困ったこと
といった実体験を集めます。
社内ツールで意見を募る方法も有効です。
現場の声を反映することで、実務に直結した研修資料を作成できます。
3. 習得すべき知識とスキルを整理する
ゴールと課題が定まったら、研修で身につける知識とスキルを整理します。
「知識(知っている状態)」と「スキル(できる状態)」に分けて考えると、設計しやすくなります。
知識:企業理念、就業規則、コンプライアンス、業界知識 など
スキル:ビジネスマナー、PC操作、報告・連絡・相談 など
これらを洗い出し、優先順位をつけることで、限られた研修時間の中で重点的に扱う内容が明確になります。
4. 資料全体の骨子を作成する
スライド作成に入る前に、資料全体の構成を設計します。
研修スケジュールに沿って、各セッションのテーマと主なトピックを書き出し、目次を作成します。
例:
1日目午前:企業理念・事業概要
1日目午後:ビジネスマナー演習
この段階で流れを俯瞰し、内容の重複や不足、論理のつながりを確認します。
骨子を固めておくことで、その後の作業を効率よく進められ、手戻りも防げます。
▶関連記事:新入社員研修カリキュラムの作り方とは?具体的な研修内容もご紹介
5. デザインルールを決める
資料の見た目は、理解度に大きく影響します。
本格的な作成に入る前に、使用するフォントの種類やサイズ、基本となる配色、ロゴの配置場所といったデザインの基本ルールを定めておきましょう。
スライドマスターなどでテンプレート化しておけば、複数人で作成してもデザインのばらつきを防げます。
統一感のある資料は、新入社員にとって読みやすく、内容に集中しやすい環境を整えることにつながります。
企業のブランドイメージを伝えるうえでも重要なポイントです。
6.1スライド1メッセージでスライドを作成する
一枚のスライドに情報を詰め込みすぎると、要点が伝わりにくくなります。
効果的なスライドを作成するための基本原則は、「1スライド1メッセージ」です。
そのスライドで最も伝えたい核心的なメッセージを一つに絞り込み、それを簡潔なキーワードや短い文章で表現することを心がけましょう。
図やグラフを使う場合も、読み取ってほしい結論を明確にします。補足説明や詳細データは口頭や配布資料で補うことで、スライド本体の視認性と訴求力を高められます。
7. 複数人のレビュー・内容のブラッシュアップ
資料が一通り完成したら、必ず複数人の目で内容をチェックするレビューの工程を設けましょう。
作成者自身では気づきにくい誤字脱字や表現の分かりにくさ、内容の偏りなどを客観的な視点から指摘してもらうことで、資料の質を大きく向上させることができます。
特に、実際に新入社員を受け入れる現場の上司や先輩社員にレビューを依頼すると、より実践的な観点からのフィードバックが期待できます。
情報共有ツール上で資料を回覧し、コメント機能で意見を集める方法も効率的です。
多様な意見を反映させながら、資料をブラッシュアップしていきましょう。
【見本】新入社員研修資料に盛り込むべき10の構成要素

新入社員研修の資料作成では、「何を」「どの順番で」盛り込むかが研修効果を大きく左右します。
ここでは、研修の成果を高めるために押さえておきたい10の基本構成を紹介します。
これらをテンプレートとして活用することで、研修の流れを整理しやすくなり、新入社員の理解度やエンゲージメント向上にもつながります。
自社の研修内容や対象者に合わせて調整し、オリジナルの資料作成にお役立てください。
講師の自己紹介
研修の冒頭では、まず講師が自己紹介を行う時間を設けます。
単に名前と所属を伝えるだけでなく、自身のキャリアパスや担当業務、仕事での経験談、あるいは趣味といったパーソナルな情報を少し加えることがポイントです。
これにより、講師の人柄が伝わり、新入社員との心理的な距離が縮まります。
親近感が湧くことで、新入社員は安心して研修に臨むことができ、質問や発言がしやすい雰囲気作りにも繋がります。
新入社員向けに、リラックスした雰囲気で研修をスタートさせるための重要な導入部分です。
研修の目標
研修の目的やゴールを受講者である新入社員と共有することは、学習意欲を高める上で非常に重要です。
「この研修を受けることで、最終的に何ができるようになるのか」を冒頭で具体的に共有しましょう。
「社会人としての基本姿勢が身につく」といった抽象的な目標ではなく、「顧客からの基本的な問い合わせに一人で対応できるようになる」のように、行動レベルで明確なゴールを示すことが効果的です。
目標が明確になることで、新入社員は各プログラムの意義を理解し、主体的に研修へ取り組むようになります。
目次とタイムスケジュール
研修の全体像を把握できるよう、最初に目次とタイムスケジュールを提示します。
内容の流れや所要時間、休憩のタイミングを明示することで、受講者は見通しを持って参加できます。
特に長時間の研修では、休憩時間がいつ設けられているかを明記しておくと、新入社員は集中力を維持しやすくなります。
タイムライン形式で視覚的に表現すると、全体の流れがより直感的に理解できます。
研修の基本ルール
研修を円滑に進めるため、参加者全員が守るべき基本ルールを最初に共有します。
質疑応答の方法やタイミング
スマートフォン・PCの使用ルール
グループワーク時の役割分担
オンライン研修でのマイク・カメラ操作
ルールを明確にしておくことで、進行がスムーズになるだけでなく、参加者間のトラブル防止にもつながります。
集団で行動する際の基本的なマナーを学ぶ機会としても有効です。
参加者の緊張をほぐすアイスブレイク
研修初日は、新入社員同士がお互いを知らず、緊張した雰囲気になりがちです。
本格的な講義に入る前に、簡単な自己紹介やグループでのミニゲームといったアイスブレイクの時間を設けましょう。
緊張が和らぐことで発言しやすい雰囲気が生まれ、その後のグループワークや議論も活発になります。
アイスブレイクは雰囲気づくりだけでなく、コミュニケーション力を高める実践の場としても機能します。
▶関連記事:アイスブレイクは1分でOK!会議や研修で使える簡単ネタ15選
新入社員の思考を促す問いかけ
講師からの一方通行の講義にせず、新入社員自身に考えさせる場面を意図的に設けます。
講義の途中で、「もし自分が担当者だったら、この状況でどう対応しますか?」といった具体的な問いかけを投げかけてみましょう。
すぐに正解を示すのではなく、考えるプロセスを重視することで、主体的な学習姿勢を引き出せます。
またこの問いかけは、その後のグループワークやディスカッションの導入としても活用できます。
講義内容の解説
研修の中心となるパートでは、業務に必要な知識や情報を体系的に伝えます。
経営理念・事業概要
就業規則・社内ルール
ビジネスマナー
情報セキュリティ・コンプライアンス
など、内容は多岐にわたります。
単なる知識の羅列ではなく、「なぜ必要か」「現場でどう役立つか」を合わせて説明することが重要です。
具体的な業務事例や過去の失敗談などを交えながら解説することで、新入社員は内容を自分ごととして捉えやすくなります。
▶関連記事:新入社員に必要なビジネスマナーとは?研修方法やポイントを解説
グループワーク・演習
講義でインプットした知識は、実際に使ってみることで初めてスキルとして定着します。
学んだ内容に関連するテーマで、グループディスカッション、ロールプレイング、ケーススタディなどを取り入れ、学んだ内容を実際に使う機会を設けましょう。
また、同期の多様な意見に触れることで、自身の視野を広げる良い機会にもなります。
ICTツールを活用して議論の内容を記録・共有すれば、後からの振り返りにも役立ちます。
振り返り
学習内容を定着させるため、セッションごとに振り返りの時間を設けます。
重要ポイントの再確認
簡単な確認クイズ
学んだ内容の共有・発表
繰り返し確認することで、理解度の向上と記憶の定着が期待できます。
資料を作成する段階で、各セッションの最後に「本日のまとめ」といった振り返りのためのスライドを組み込んでおくと、スムーズに進行できます。
アクションプラン
学びを行動につなげるためのアクションプランを作成します。
研修で学んだことを「分かったつもり」で終わらせず、実際の行動に移してもらうための重要な締めくくりです。
研修の最後に、新入社員一人ひとりが「研修で学んだことを、明日からの業務でどのように活かすか」を具体的に考える時間を設けます。
配属先の先輩全員に自分から挨拶する
1週間以内に〇〇マニュアルを読破する
といった、実行可能な行動目標を設定させましょう。
この計画を作成するワークシートを資料に含めておくと、行動変容を効果的に促せます。
▶関連記事:新入社員研修のフォローアップを成功させる設計・タイミング・プログラム
新入社員の理解度を高める!研修資料作成の9つのコツ

時間をかけて作成した研修資料も、分かりにくければ効果は十分に発揮されません。
内容の質に加えて、「どのように伝えるか」という見せ方の工夫が理解度を大きく左右します。
ここでは、要点の整理や図解の活用、レイアウトの工夫など、新入社員の理解を高めるための9つの実践的なポイントを紹介します。
これらを意識することで、より伝わりやすく、学習効果の高い資料作成が可能になります。
情報を詰め込みすぎず、要点を絞り込む
新入社員に多くのことを伝えたいという思いから、一つのスライドに情報を詰め込みすぎてしまうのは逆効果です。
文字や図で埋め尽くされたスライドは、どこが重要なのかが分かりにくく、見る側の集中力を削いでしまいます。
資料を作成する際は、各スライドで伝えたい最も重要なメッセージは何かを常に意識し、その要点に絞り込んで作成しましょう。
補足説明や詳細データは口頭で補足する、あるいは配布資料にまとめることで、スライド本体は「要点を示すツール」として機能させることが重要です。
図解・グラフで視覚化する
文章だけで説明すると複雑になりがちな業務フローや組織図、数値データなどは、図やグラフを用いて視覚化することで、格段に理解しやすくなります。
例えば、時系列の推移は折れ線グラフで、構成比率は円グラフで示すと、情報の関係性が直感的に伝わります。
パワーポイントのSmartArt機能などを活用すれば、デザインスキルがなくても簡単に見栄えの良い図解を作成することが可能です。
文字情報を補完する形で視覚要素を取り入れることで、記憶にも残りやすくなります。
余白を活かしたレイアウトにする
スライド上の「余白」は、内容を見やすく整理するために非常に重要な役割を果たします。
文字や図形を画面いっぱいに配置すると、窮屈で圧迫感のある印象を与え、読み手はどこから見ればよいか混乱してしまいます。
上下左右に十分な余白を確保することで、各要素が際立ち、内容がすっきりと伝わります。
あらかじめ余白を十分に確保したデザインテンプレートを用意しておくと、誰が作成しても見やすいレイアウトを維持できます。
口頭説明がなくても理解できる構成にする
研修資料は、研修当日だけでなく、後日新入社員が一人で復習する際にも使われることを想定して作成する必要があります。
研修中は講師の口頭による補足説明があるため理解できても、資料だけを見返したときに意味が通じなければ、その価値は半減してしまいます。
講師の説明がなくても内容が理解できるよう、図表にはタイトルや注釈を付け、専門用語には簡単な補足を入れましょう。
PDF配布を前提に、資料だけで内容が完結する構成にしておくことで、学習効果を継続的に高められます。
メモ欄を設ける
資料を配布する際には、スライドの横や下にメモを取るためのスペースを設けておくという小さな工夫が、新入社員の学習姿勢に大きな影響を与えます。
メモ欄があることで、受講者はただ話を聞くだけでなく、講師の説明で重要だと感じたことや、自身が疑問に思ったことを能動的に書き留めるようになります。
この「手を動かす」という行為が、集中力を維持させ、記憶の定着を助けます。
事前に資料をダウンロードできるようにしておけば、PC上で直接メモを書き込むこともでき、主体的な学びを促進します。
チェックリスト・演習を組み込む
長時間の講義が続くと、どうしても受講者の集中力は低下しがちです。
研修にメリハリをつけ、参加意欲を持続させるために、内容の節目に簡単なチェックリストや演習問題を挟むことをお勧めします。
例えば、「ビジネスマナー理解度チェック」や、学んだ知識を使う簡単なケーススタディなどを盛り込みます。自身の習熟度を確認でき、学習意欲の維持にもつながります。
資料を作成する段階で、このような参加型の要素を組み込む計画を立てましょう。
テンプレートを活用する
研修資料を毎回ゼロから作成していては、膨大な時間と労力がかかってしまいます。
効率化を図るために、自社オリジナルのテンプレートを作成し、活用しましょう。
会社のロゴやコーポレートカラーを反映させたデザイン、統一されたフォントやレイアウトを設定したテンプレートを一度作っておけば、次回からは中身の作成に集中できます。
これにより、作業時間が短縮できるだけでなく、資料全体の品質を均一に保つことにも繋がります。
Web上で公開されている無料のデザインテンプレートを参考に、自社用にカスタマイズするのも良い方法です。
配色を絞り、強調点を明確にする
スライドで使う色数が多すぎると、全体的にまとまりがなく、どこが重要なポイントなのかが分かりにくくなってしまいます。
資料全体で使用する色は、基本となるベースカラー、主要なテーマで使うメインカラー、そして特に強調したい箇所に限定して使うアクセントカラーの3色程度に絞るのが基本です。
カラフルにするよりも、色数を抑える方が洗練された印象を与え、アクセントカラーで示した部分が際立ちます。
パワーポイントのテーマ機能を活用すれば、統一感のある配色を簡単に設定できます。
専門用語は避け、誰にでもわかる言葉を選ぶ
資料の作成者は、その内容について深い知識を持っていますが、受け手である新入社員は前提知識が全くない状態です。
社内では日常的に使われている専門用語や業界用語、略語などはできるだけ避け、誰にでも理解できる表現を心がけましょう。
どうしても専門用語を使用する必要がある場合は、必ずその意味の注釈を入れるか、具体的な例を挙げて説明するなどの配慮が不可欠です。
研修資料を自社で作成するメリット

新入社員研修の資料は、外部の専門業者に委託する方法もありますが、自社で作成するという選択肢もあります。
内製には、コスト面だけでなく、内容の自由度や研修効果の面でもさまざまな利点があります。
ここでは、研修資料を自社で作成することで得られる主なメリットについて解説します。
コストを抑えて研修を実施できる
外部の研修会社に資料作成から研修運営までを委託すると、一定以上の費用が発生します。
一方、自社で資料を作成すれば、この外注コストを大幅に削減することが可能です。
作成を担当する社員の人件費は必要になりますが、直接的な支出を抑えられる点は大きなメリットといえます。
さらに、Web上で利用できる無料の画像素材やテンプレートを活用すれば、追加コストをかけずに質の高い資料を作成することもできます。
一度作成した資料は、次年度以降も内容を更新しながら繰り返し利用できるため、長期的に見てもコストパフォーマンスの高い取り組みになります。
▶関連記事:社員研修の費用相場とは?内訳・算出方法・コスト最適化までを徹底解説
自社独自の理念や方針を反映させやすい
自社で資料を作成する最大のメリットは、内容のカスタマイズが自由自在である点です。
外部のパッケージ化された研修では表現しきれない、自社ならではの経営理念や行動指針、独特の社内文化や歴史などを、研修資料に深く盛り込むことができます。
また、実際の業務フローや社内ルール、現場で重視している行動基準などを具体的に反映できるため、新入社員にとって「実務と直結した内容」として理解しやすくなります。
現場の事情を熟知した社員が作成することで、形式的な説明にとどまらず、実態に即したリアルな研修内容に仕上げることが可能です。
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研修資料を自社で作成する際の注意点

研修資料の自社作成には、コストや自由度の面で多くのメリットがありますが、一方で事前に把握しておくべき注意点もあります。
進め方を誤ると、担当者の負担が過度に大きくなったり、資料の品質にばらつきが生じたりする可能性があります。
内製化を成功させるためには、こうしたリスクを理解したうえで、組織として適切な体制や仕組みを整えながら進めることが重要です。
作成担当者の業務負担が増加する
研修資料の作成は、企画立案から情報収集、構成案の検討、スライドのデザイン、そしてレビューと修正に至るまで、多くの時間と労力を要する作業です。
担当者が他の通常業務と兼任している場合、この資料作成業務が大きな負担となり、長時間労働や本来の業務への支障をきたす恐れがあります。
この問題を回避するためには、特定の個人に業務を集中させるのではなく、複数のメンバーで役割を分担する、研修資料作成の期間中は担当者の業務量を調整するなど、組織的なサポート体制を構築することが不可欠です。
また近年では研修資料の一部を動画教材やオンライン研修ツールなどに任せる企業も増えています。基礎的な内容はあらかじめ学習してもらい、対面研修ではディスカッションや演習に集中することで、担当者の作業量と研修全体の工数を大幅に削減することが可能です。
▶関連記事:新入社員研修にはeラーニングがオススメ!効果的な進め方と成功の秘訣
内容の質が属人化しやすい
資料を作成する担当者の知識レベルや資料作成スキルによって、完成する資料の分かりやすさや網羅性に差が出てしまう「属人化」のリスクがあります。
また、作成のノウハウが特定の担当者の中にしか蓄積されない場合、その担当者が異動や退職をしてしまうと、資料の更新や改善が困難になり、研修全体の質が低下する恐れも考えられます。
こうした事態を防ぐためには、デザインや構成の基本ルールを定めたテンプレートを用意したり、作成手順をマニュアル化したりすることで、誰が担当しても一定の品質を保てる仕組み作りが求められます。
また、動画教材や学習管理ツールなどを活用すれば、研修内容をコンテンツとして標準化し、誰が担当しても同じ品質で研修を実施できます。
受講履歴やテスト結果を一元管理できるため、属人化を防ぎながら継続的な改善にもつなげやすくなります。
▼資料ダウンロード:入社1~3年目の社員向けeラーニングコンテンツ
まとめ|新入社員研修にeラーニングをご活用ください
新入社員研修資料は、単なる説明資料ではなく、理解を深め、学びを定着させるための重要なツールです。
目的を明確にしたうえで構成や表現を工夫し、自社の方針や現場に即した内容を盛り込むことで、研修の効果は大きく高まります。
内製にはコストや自由度の面でメリットがある一方、担当者負担や品質のばらつきといった課題も伴います。これらを踏まえ、作成から運用までを見据えた仕組みづくりを行うことが、新入社員の早期戦力化につながります。
研修資料は「作成して終わり」ではなく、その後の復習や理解度の確認、継続的な学習まで含めて活用してこそ、本来の価値を発揮します。
こうした運用までを効率よく行う手段として、eラーニングなどのデジタル活用も有効な選択肢のひとつです。
eラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」では、自社オリジナルの研修内容や問題を搭載し、受講者ごとにコンテンツを出し分けることが可能です。教育担当者の声を反映したシンプルな操作性で、研修運用や受講管理を無理なく進められます。
すぐに研修を開始したい場合には、階層別に体系化されたコンテンツがセットされた「サクテス学びホーダイ」がおすすめです。内定者から若手、管理職候補まで幅広く対応でき、短期間でWeb研修環境を整えたい企業に適しています。
また、新入社員向けには、社会人の基礎を効率的に学べるeラーニングコンテンツ「ビジネスベーシック」もご用意しています。短時間動画と確認問題により、スキマ時間を活用しながら確実な知識定着を支援します。
研修資料の作成とあわせて、運用・管理までを見据えた仕組みを整えることで、新入社員研修の効果をさらに高めることができます。
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