【比較調査|企業におけるe-Learningの活用】
人事側は「コンテンツの量・長さ」重視の傾向に

~質の高いコンテンツを隙間時間に学ぶことができる
「マイクロラーニング」に期待が高まる~

e-Learning研修を導入している企業の人事担当者104名と、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員107名を対象に、e-Learningの活用に関する意識比較調査を実施しましたので、お知らせいたします

■調査サマリー

▼本調査のレポートダウンロードはこちら

 https://www.e-coms.co.jp/downloads/20240110

調査概要

調査概要:e-Learningの活用に関する意識比較調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

調査期間:2023年12月12日〜同年12月13日

有効回答:e-Learning研修を導入している企業の人事担当者104名と、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員107名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

■e-Learningのコンテンツの内容、人事側の半数以上が「量」、受講する社員側の約6割が「質」を重視

 「Q1.お勤め先でe-Learningを導入/受講する際に、コンテンツの内容に関して、量と質のどちらを重視したe-Learningサービスを選びたいと思いますか。」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)は「どちらかというと量:どちらかというとコンテンツの種類が多く、テーマが充実している」が33.7%「どちらかというと質:どちらかというとコンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている」が23.1%、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=107)は「どちらかというと質:どちらかというとコンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている」が42.1%、「質:コンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている」が17.8%という回答となりました。
<e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)>
・量:コンテンツの種類が多く、テーマが充実している:20.1%
・どちらかというと量:どちらかというとコンテンツの種類が多く、テーマが充実している:33.7%
・どちらかというと質:どちらかというとコンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている:23.1%
・質:コンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている:18.3%
・その他:1.0%
・わからない/答えられない:3.8%

<会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員(n=107)>
・量:コンテンツの種類が多く、テーマが充実している:11.2%
・どちらかというと量:どちらかというとコンテンツの種類が多く、テーマが充実している:15.9%
・どちらかというと質:どちらかというとコンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている:42.1%
・質:コンテンツの質を重視しており、講座数も厳選されている:17.8%

・その他:0.9%
・わからない/答えられない:12.1%

■e-Learningのコンテンツの長さ、人事側の54.9%が「長さ」、社員側の69.1%が「簡潔さ」を重視

 「Q2.お勤め先でe-Learningを導入/受講する際に、コンテンツの長さに関して、長さと簡潔さのどちらを重視したe-Learningサービスを選びたいと思いますか。」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)は「どちらかというと長さ:どちらかというと長くて充実した」が34.6%、「どちらかというと簡潔さ:どちらかというと短く簡潔にまとめられている」が24.0%、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=107)は「どちらかというと簡潔さ:どちらかというと短く簡潔にまとめられている」が38.3%、「簡潔さ:短く簡潔にまとめられている」が30.8%という回答となりました。

<e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)>
・長さ:長くて充実した:20.3%
・どちらかというと長さ:どちらかというと長くて充実した:34.6%
・どちらかというと簡潔さ:どちらかというと短く簡潔にまとめられている:24.0%

・簡潔さ:短く簡潔にまとめられている:16.3%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:4.8%

<会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員(n=107)>
・長さ:長くて充実した:4.8%
・どちらかというと長さ:どちらかというと長くて充実した:12.1%
・どちらかというと簡潔さ:どちらかというと短く簡潔にまとめられている:38.3%
・簡潔さ:短く簡潔にまとめられている:30.8%

・その他:4.7%
・わからない/答えられない:9.3%

■理想とするコンテンツ1本あたりの研修時間、人事側は「30分-1時間未満」、社員側は「10-30分未満」が最多

「Q3.e-Learningサービスのコンテンツ1本あたりの研修時間はどの程度が理想的ですか。」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)は「30分-1時間未満」が47.1%、「10-30分未満」が31.7%、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=107)は「10-30分未満」が43.0%、「30分-1時間未満」が32.7%という回答となりました。
<e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)>
・1時間以上:11.6%
・30分-1時間未満:47.1%
・10-30分未満:31.7%

・5-10分未満:7.7%
・5分未満:0.0%
・わからない/答えられない:1.9%

<会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員(n=107)>
・1時間以上:6.5%
・30分-1時間未満:32.7%
・10-30分未満:43.0%

・5-10分未満:13.1%
・5分未満:4.7%
・わからない/答えられない:0.0%

■現在導入/受講しているe-Learningサービスの不満点、人事側の第1位「深い理解や定着にまで繋げるのが難しい」、社員側の第1位「理解度を測定するのが難しい」の結果に

 「Q4.現在、お勤め先で導入/受講しているe-Learningサービスの、不満点を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)は「深い理解や定着にまで繋げるのが難しい」が54.8%、「理解度を測定するのが難しい」が43.3%、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=107)は「理解度を測定するのが難しい」が33.6%、「深い理解や定着にまで繋げるのが難しい」が32.7%、「1本あたりの研修時間が長く時間が取れない」が30.8%という回答となりました。
<e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)>
・深い理解や定着にまで繋げるのが難しい:54.8%
・理解度を測定するのが難しい:43.3%

・たくさんのコンテンツが用意されているが、どれから受講すべきかわからない:34.6%
・業務内容や勤務年数に応じたコンテンツ選びが難しい:34.6%
・1本あたりの研修時間が長く時間が取れない:26.9%
・ログインなど基本的な操作が分かりにくい:16.3%
・わからないところがあってもその場で質問ができない:16.3%
・その他:1.0%
・特にない:3.8%
・わからない/答えられない:1.9%

<会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員(n=107)>
・理解度を測定するのが難しい:33.6%
・深い理解や定着にまで繋げるのが難しい:32.7%
・1本あたりの研修時間が長く時間が取れない:30.8%

・たくさんのコンテンツが用意されているが、どれから受講すべきかわからない:23.4%
・業務内容や勤務年数に応じたコンテンツ選びが難しい:18.7%
・わからないところがあってもその場で質問ができない:15.9%
・ログインなど基本的な操作が分かりにくい:5.6%
・その他:2.8%
 ー45歳:文字が多くて、頭に入らない
 ー38歳:新旧の違いがわからないものがある
 ー35歳:長くダラダラと話していることが多く簡潔にまとめてほしい
・特にない:11.2%
・わからない/答えられない:0.9%

■人事側は「なかなか実務に結びつかない」や「長すぎる」、一般社員側は「身についているかわからない」や「長くて飽きる」などの不満あり

Q4で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q5.Q4で回答した以外に、現在お勤め先で導入/受講しているe-Learningサービスの、不満点があれば、自由に教えてください。(自由回答)」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=98)は「なかなか実務に結びつかないこと」や「長すぎる」、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=94)は「身についているかわからない」や「長くて飽きる」などの回答を得ることができました。
<e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=98)自由回答・一部抜粋>
・59歳:対象者の受講意欲を維持できない。
・42歳:値段。
・53歳:やっている人とやっていない人の両極端。
・42歳:なかなか実務に結びつかないこと。
・60歳:ワンパターンになりがち。
・42歳:長すぎる。
・37歳:定員割れをして受講されないことです。

<会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員(n=94)自由回答・一部抜粋>
・52歳:さらに深い知識を知りたいときには向いていないのが不満。
・51歳:長くて飽きる。
・50歳:身についているかわからない。
・53歳:e-Learningのコンテンツが特定されている。
・55歳:データのダウンロードができないものがあって復習しにくい。
・42歳:受講料。
・48歳:途中保存できない。

■人事側の84.7%、社員側の71.9%が「マイクロラーニング」で学べるe-Learningサービスに興味あり

「Q6.あなたは、5~10分程度の隙間時間に学習する手法「マイクロラーニング」で学べるe-Learningサービスに興味がありますか。」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)は「とてもある」が40.5%、「ややある」が44.2%、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=107)は「とてもある」が16.8%、「ややある」が55.1%という回答となりました。
<e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=104)>
・とてもある:40.5%
・ややある:44.2%

・あまりない:6.7%
・全くない:4.8%
・わからない/答えられない:3.8%

<会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員(n=107)>
・とてもある:16.8%
・ややある:55.1%

・あまりない:13.1%
・全くない:7.5%
・わからない/答えられない:7.5%

■マイクロラーニングで学べるe-Learningサービスに求めること、人事側の約8割、社員側の約7割が「短い動画に要点がまとまっており質が高い」と回答

 Q6で「とてもある」「ややある」と回答した方に、「Q7.「マイクロラーニング」で学べるe-Learningサービスに求めることを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者(n=88)は「短い動画に要点がまとまっており質が高い」が78.4%、「動画に加え、ドリル/テストで深い理解や定着が図れる」が55.7%、「自身にとって必要なコンテンツが厳選されている」が45.5%、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員 (n=77)は「短い動画に要点がまとまっており質が高い」が66.2%、「自身にとって必要なコンテンツが厳選されている」が45.5%、「動画に加え、ドリル/テストで深い理解や定着が図れる」が39.0%という回答となりました。

■まとめ

今回は、e-Learning研修を導入している企業の人事担当者104名と、会社が導入したe-Learningを半年以上受講している一般社員107名を対象に、e-Learningの活用に関する意識比較調査を実施しました。

 

 まず、e-Learningコンテンツの内容について、人事側の半数以上が「量」を、社員側の約6割が「質」を重視していることが分かりました。e-Learningコンテンツの長さに関しても、人事側の54.9%が「長さ」を重視する一方で、社員側の69.1%が「簡潔さ」を重視しています。また、現在のe-Learningサービスへの不満点について、人事側は第1位「深い理解や定着にまで繋げるのが難しい」(54.8%)、社員側は第1位「理解度を測定するのが難しい」(33.6%)という結果になりました。さらに、人事側の84.7%、社員側の71.9%が「マイクロラーニング」で学べるe-Learningサービスに興味があると回答しており、このe-Learningサービスに求めることを聞いたところ、人事側の約8割、社員側の約7割から、「短い動画に要点がまとまっており質が高いこと」を求める声が挙がりました。

 経済産業省が発表した「人材版伊藤レポート※」では、人的資本経営の実践に向けて「人材戦略に求められる3つの視点・5つの共通要素」が示されており、「リスキリング」は共通要素の一つに掲げられています。企業におけるリスキリングは、戦略的投資によるキャリア開発施策の一つであり、事業を成長領域へシフトさせるために、e-Learningを導入する企業も多いのではないでしょうか。今回の調査では、e-Learning研修に関して、人事側がコンテンツの「量」や「長さ」を重視しているのに対して、社員側は「質」や「簡潔さ」を重視しており、両者の間には明確な意識の違いがあるようです。企業がe-Learningを導入する際には、このようなギャップを埋めることが重要な課題であると言えます。e-Learning研修の効果を高めるため、受講者のニーズに合わせた簡潔で質の高いコンテンツが提供できるe-Learningサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

※経済産業省| 人材版伊藤レポート2.0

https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/pdf/report2.0.pdf

▼本調査のレポートダウンロードはこちら

https://www.e-coms.co.jp/dowloads/20240110

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