■調査サマリー
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01|大企業で自社の生成AI研修を実施する担当者の4割強が、受講者の理解・習得状況を「十分に把握できていない」と回答
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02|37.2%が、研修成果が受講者の業務に「活かされていない」と実感
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03|今後取り入れたい・強化したい育成手法、「AI活用の社内事例の共有・横展開」が50.0%で最多
■調査概要
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調査名称:大企業における生成AI研修に関する実態調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2026年6月10日〜同年6月11日
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有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)で、自社で生成AI研修を実施している責任者・担当者110名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社イー・コミュニケーションズ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.e-coms.co.jp/
■現在実施している生成AI研修の形式、「eラーニング」が67.3%で首位
「Q1. あなたのお勤め先で、現在実施している生成AI研修の形式を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、
「eラーニング(オンライン動画等)」が67.3%、「集合型研修(外部講師)」が46.4%、「集合型研修(社内講師)」が40.0%という回答となりました。
・eラーニング(オンライン動画等):67.3%
・集合型研修(外部講師):46.4%
・集合型研修(社内講師):40.0%
・自己学習(書籍・記事等)の推奨:37.3%
・OJT(現場での実地指導):31.8%
・資格取得の支援:22.7%
・外部セミナー・カンファレンスへの派遣:20.9%
・ハンズオン・ワークショップ:19.1%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない:7.3%
■担当者の33.6%は「成果を発揮できていない」実態
「Q2. あなたは、自社の生成AI研修は、当初期待していた水準の成果を発揮できていると感じますか。」(n=110)と質問したところ、
「全くそう思わない」が4.5%、「あまりそう思わない」が29.1%という回答となりました。
・全くそう思わない:4.5%
・あまりそう思わない:29.1%
・ややそう思う:38.2%
・非常にそう思う:26.4%
・わからない/答えられない:1.8%
■成果が出ていないと感じる理由、「業務の実態に合わないコンテンツ」「理解度のばらつき」がともに約半数にのぼる
「Q3. Q2で「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と回答した方にお聞きします。自社の生成AI研修が、当初期待していた水準の成果を発揮できていないと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=37)と質問したところ、
「コンテンツが業務の実態に合っていないから」が48.6%、「受講者によって理解度・習得度にばらつきがあるから」が48.6%、「研修の目的・ゴールが曖昧だから」が37.8%という回答となりました。
・コンテンツが業務の実態に合っていないから:48.6%
・受講者によって理解度・習得度にばらつきがあるから:48.6%
・研修の目的・ゴールが曖昧だから:37.8%
・業務での実践機会が少ないから:35.1%
・受講者のレベル感に合っていないから:27.0%
・学習効果を把握する仕組みがないから:18.9%
・研修後のフォローアップがないから:18.9%
・受講者のモチベーションが低いから:5.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:5.4%
■「担当業務によって活用シーンが異なるのに画一的な教育」「経営陣の理解不足」などの声も
「Q4. Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q3で回答した以外に、自社の生成AI研修が、当初期待していた水準の成果を発揮できていないと感じる理由があれば、自由に教えてください。」(n=35)と質問したところ、16の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・研修ではこれを使えば時間を短縮できる、仕事の効率化が図れるとのことでしたが、結局大切な部分を入力する事ができないのと、利用できる生成AIが決まっている為思ったよりも単純な活用しか出来ていない為。
・担当業務によって活用するシーンが異なるのに画一的な教育だから。
・目的がハッキリしないで研修するから。
・人によってAIに対するゴールに差があるから。
・経営陣の理解不足。
■4割以上の担当者が、受講者の理解・習得状況を「十分に把握できていない」と実感
「Q5. あなたは、自社の生成AI研修において、受講者の理解・習得状況を十分に把握できていると感じますか。」(n=110)と質問したところ、「全くそう思わない」が5.5%、「あまりそう思わない」が36.4%という回答となりました。
・全くそう思わない:5.5%
・あまりそう思わない:36.4%
・ややそう思う:29.1%
・非常にそう思う:28.2%
・わからない/答えられない:0.9%
■担当者の37.2%が、研修成果は受講者の業務に「活かされていない」と回答
「Q6. あなたは、自社の生成AI研修の成果が、受講者の業務に活かされていると感じますか。」(n=110)と質問したところ、「全くそう思わない」が2.7%、「あまりそう思わない」が34.5%という回答となりました。
・全くそう思わない:2.7%
・あまりそう思わない:34.5%
・ややそう思う:37.3%
・非常にそう思う:23.6%
・わからない/答えられない:1.8%
■ 業務に活かされない理由、「実践する機会がない」「受講率・完了率だけの評価」が48.8%で並ぶ
「Q7. Q6で「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と回答した方にお聞きします。自社の生成AI研修の成果が、受講者の業務に活かされていないと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=41)と質問したところ、「受講後に業務で実践する機会がないから」が48.8%、「受講率・完了率だけで評価されているから」が48.8%、「受講内容を確認する仕組み(テスト等)がないから」が41.5%という回答となりました。
・受講後に業務で実践する機会がないから:48.8%
・受講率・完了率だけで評価されているから:48.8%
・受講内容を確認する仕組み(テスト等)がないから:41.5%
・受講者が業務との結びつきを見出せていないから:34.1%
・自己学習任せで誰も内容を確認していないから:26.8%
・業務に即した内容になっていないから:19.5%
・上司やチームが研修成果に関心を持たないから:17.1%
・毎年同じような内容を繰り返しているから:2.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■現在の生成AI人材の育成手法、「AI活用の社内事例の共有・横展開」が52.7%でトップ
「Q8. あなたのお勤め先で、現在実施している生成AI人材の育成手法を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「AI活用の社内事例の共有・横展開」が52.7%、「特定部署・職層向けの専門研修」が45.5%、「全社員向けの基礎研修・教育」が38.2%という回答となりました。
・AI活用の社内事例の共有・横展開:52.7%
・特定部署・職層向けの専門研修:45.5%
・全社員向けの基礎研修・教育:38.2%
・業務に直結した実践型ワークショップ:38.2%
・AI活用人材の社内認定・表彰制度:28.2%
・受講者の習熟度を可視化・測定する仕組み:27.3%
・外部資格・認定の取得支援:14.5%
・その他:0.0%
・特に実施していない:2.7%
・わからない/答えられない:3.6%
■今後取り入れたい育成手法、「AI活用の社内事例の共有・横展開」が50.0%で最多
「Q9. あなたのお勤め先で、今後新たに取り入れたい、または強化したい生成AI人材の育成手法を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「AI活用の社内事例の共有・横展開」が50.0%、「特定部署・職層向けの専門研修」が44.5%、「業務に直結した実践型ワークショップ」が44.5%という回答となりました。
・AI活用の社内事例の共有・横展開:50.0%
・特定部署・職層向けの専門研修:44.5%
・業務に直結した実践型ワークショップ:44.5%
・受講者の習熟度を可視化・測定する仕組み:37.3%
・AI活用人材の社内認定・表彰制度:36.4%
・全社員向けの基礎研修・教育:34.5%
・外部資格・認定の取得支援:13.6%
・その他:0.0%
・特に予定はない:0.9%
・わからない/答えられない:2.7%
■4割超の担当者が、受講後の継続的な学習・実践のフォローは「不十分」と課題視
「Q10. あなたは、自社の生成AI研修において、受講後の継続的な学習・実践のフォローが十分に行われていると感じますか。」(n=110)と質問したところ、「全くそう思わない」が6.4%、「あまりそう思わない」が34.5%という回答となりました。
・全くそう思わない:6.4%
・あまりそう思わない:34.5%
・ややそう思う:35.5%
・非常にそう思う:21.8%
・わからない/答えられない:1.8%
■まとめ
今回は、大企業(従業員1,000名以上)で自社の生成AI研修を実施している責任者・担当者110名を対象に、大企業における生成AI研修に関する実態調査を実施しました。
その結果、研修への一定の手応えがある一方で、受講者の理解度の把握や業務への定着に課題を抱える実態が明らかになりました。
まず、現在実施している研修形式は「eラーニング」が67.3%で最も多く、「集合型研修(外部講師)」(46.4%)が続きました。研修が当初期待した水準の成果を発揮できていると感じる割合は64.6%に上る一方、「そう思わない」も33.6%を占めました。
また、受講者の理解・習得状況を「十分に把握できていない」と感じる担当者は41.9%、研修成果が業務に「活かされていない」と感じる担当者は37.2%、受講後のフォローを「不十分」と感じる担当者も40.9%となりました。
最後に、育成手法では「AI活用の社内事例の共有・横展開」が現在・今後ともに首位となり、現在実施している手法として52.7%が、今後取り入れたい手法としても50.0%が同項目を挙げました。
本調査から、大企業では生成AI研修が広く根づきつつある一方で、その効果が見えにくい「ブラックボックス」化の傾向がうかがえます。研修を「実施すること」から、受講者の理解度を可視化し業務での実践・定着につなげる段階へと、育成設計の重心を移せるかが問われているのではないでしょうか。