Remote Testing導入事例

会場受験やリモート受験で柔軟な検定試験を実現

リスク管理情報研究所は、与信管理業務および与信管理担当者の地位向上のために、ビジネス実務与信管理検定試験の運営や与信管理情報の発信、各種コンテンツの提供を行っています。
同研究所では、与信管理の実務能力を裏付ける資格試験「ビジネス実務与信管理検定」の運営において、イー・コミュニケーションズの「MASTER CBT PLUS」や「Remote Testing」を導入することで、会場だけでなく自宅等での試験実施を展開しています。
ここでは、「MASTER CBT PLUS」や「Remote Testing」を導入した経緯や今後の活用について、同研究所の田村麻里絵氏にお話を伺いました。

導入の目的

CBTでの「ビジネス実務与信管理検定試験」の実施。

導入前の課題

認知度が低い中での受験者の獲得。

導入の成果

柔軟な試験環境の確立。受験者数の増加。

与信管理業務に携わる方々の能力を証明する試験

――まずは、ビジネス実務与信管理検定試験の概要を教えてください。

田村氏 与信管理業務というのは、ビジネスの基本的な理解から財務分析や会計の知識、法律の知識など幅広い知識を求められる業務です。しかし、求められるレベルの高さに反して、社会的な認知度はあまり高くありません。
そこで、与信管理業務に携わる方々が高い実務能力をもっていることを証明できるような検定を作ろうと、2010年に「ビジネス実務与信管理検定」を立ち上げました。

最初は入門編・実務編の2つではじめ、現在は、3級・2級・1級の3つの級で実施しています。
3級は、IBT(Internet Based Testing)方式による自宅受験(リモート監視なし)形式を採用しており、無料で受験することができます。
2級・1級は、有料受験となっており、会場受験と自宅受験(リモート監視つき)の両方で実施しています。
受験者の多くは社会人であり、1級・2級は、管理部門の方や、営業部門の管理職が中心なのに対して、3級は、若手社員や営業部門の方が多く受験されています。

「ビジネス実務与信管理検定」でのCBT試験を検討

――「MASTER CBT PLUS」ならびに「Remote Testing」を導入した経緯を教えてください。

田村氏 検定の立ち上げ時には、どのような形式で試験を実施するか、が議論となりました。当時は、「年に何回かの受験日に、会場に集まって一斉に実施する」という検定が多かった中で、認知度が低い資格検定が1か所の会場のみで受験者を集めるのは難しいのではないかという課題に直面していました。
そんな時に知ったのが、御社の「MASTER CBT PLUS」でした。
実務能力を認定する試験として、試験の厳格性や公正性を確保しながら、日本全国の会場でいつでも受験ができる点に魅力を感じ、導入に至りました。

その後、「Remote Testing」がリリースされたタイミングで「Remote Testing」も導入させていただき、現在では、会場での試験実施と自宅受験を併用して展開しています。

――他のサービスと比較検討はされましたか。

田村氏 TOEIC試験をはじめとするCBT試験で実績を有している御社ということで、信頼感がありましたので、他社との比較はほとんど行いませんでした。

セキュアな受験環境を保つために導入へ

――「MASTER CBT PLUS」ならびに「Remote Testing」導入の決め手は何でしょうか。

田村氏 試験の厳格性や公正性を保ちながら、日本全国の会場で好きな時に受験できるという使い勝手の良さはさることながら、私たちも検定事業の立ち上げははじめてでしたので、問題搭載から受験者管理までシステムの使い方や試験の運営について、手厚いサポートがあったことが導入の決め手となりました。

また、「Remote Testing」においては、自宅受験に試験の厳格性と公平性を備えることで、コロナ禍の受験者減少を防ぐことができるサービスだと思い、導入を決めました。
その狙い通り、会場受験と自宅受験の選択肢が増えたことは、受験者の激減抑止となり、近年では、自宅受験者数の増加により、受験者数全体のうち自宅験者数が6割を占めるに至っています。

――「MASTER CBT PLUS」ならびに「Remote Testing」導入の際にご不安要素はございましたか。

田村氏 導入時に大きな不安要素は特になく、システムや運用面でも問題はありませんでした。

柔軟な受験環境による集客のしやすさが魅力

――実際に「MASTER CBT PLUS」ならびに「Remote Testing」を導入いただき、良かった点を教えてください。

田村氏 年に何回か会場に受験者を集めて一斉に実施するスタイルでは、受験者数を増やすことや、集客のためのプロモーションも容易でないと思っていた中、CBT(会場型)での実施と自宅受験を併用したことで、受験者数の獲得につながりました。
特に、いつでもどこでも受験できる柔軟な受験環境は、受験者獲得に効果的だと思います。

受験者側としても、会場かつ、受験日時が固定されている検定は一般的に受験のハードルが高くなりがちですが、「Remote Testing」により、いつでもどこでも受験することができることは、有料検定であっても、受験のハードルを下げる要素になっているものと考えます。
また、日々の運用に関しては負荷なくできていますが、設問の見直しや入れ替えを行う際の操作など、御社のサポートの方には大変お世話になっています。

――今後、「MASTER CBT PLUS」ならびに「Remote Testing」をどのように活用していきたいですか。

田村氏 今後は、特に3級を中心に検定試験の認知度を高め、多くの人に与信管理への関心をもっていただきたいです。そこからビジネススキルの向上を目的に2級・1級へのステップアップを促すようなスキームを考えています。

新しい検定立ち上げや社内試験におすすめ

――「MASTER CBT PLUS」ならびに「Remote Testing」はどのような企業や団体におすすめできるでしょうか。

田村氏 新しい検定の立ち上げを検討する団体、特に柔軟な受験形態を求めるニッチ検定運営者にはおすすめです。

有名な検定であれば、会場での一斉実施でも受験者を集められるかもしれませんが、これから検定を立ち上げたいという企業・団体や知名度が低いような検定であれば、CBT(会場受験)での実施やRemote Testingを活用した自宅受験など、柔軟な形態が向いていると思います。

また、社内で独自に検定を運用している企業、特にメーカーや商社、金融機関などにもおすすめできると思います。MASTER CBT PLUSやRemote Testingを活用することで、自社で運用しやすい形で試験を実施することができるので、使い勝手がいいのではないかと思います。

――今後、イー・コミュニケーションズやMASTER CBT PLUSに期待することを教えてください。

田村氏 今後は、御社のサービス自体の露出を高めていただいて、認知拡大が進むこことで、当検定の認知度も高めていきたいです。
システムとしては使い勝手よく利用できていますので、御社のサービスが認知されていくことで、検定の受験者数が増加することを期待しています。

――本日はありがとうございました。

【プロフィール】

リスク管理情報研究所

ビジネス実務与信管理検定試験を中心に与信管理の実務能力を裏付ける資格試験の運営を行いながら、与信管理業務および与信管理担当者の地位向上のために、信管理情報の発信や各種コンテンツを提供している。


HP:https://www.rmiri.co.jp

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