SAKU-SAKU Testing導入事例

求めていた各種機能が、サクテスにはデフォルトで装備されていた

病院の経営支援をはじめ、医療業界のDXを推進する会社では、各種研修におけるeラーニングプラットフォームとして「SAKU-SAKU Testing」を活用しています。ここでは、導入した経緯や今後の活用に関して、リスク・コンプライアンス部 部門長 渡邉幸広氏、築井未佳氏にお話を伺いました。

導入の目的

多様化するeラーニングの充実と、センシティブな研修に対する専門家の知見をいれた研修にしたい。

導入前の課題

多様化する問題に対し、理解してほしい研修科目を増やしたり、センシティブな内容に関してどのように設問を作成・改良したりしたら良いか難しくなった。

導入の成果

コンテンツの質の向上はもちろん、受講者への事前リマインドによる受講率向上や、受講状況・結果を容易に把握できるようになったことで、次の施策への展開が容易になった。

多様化する問題に対して「コンテンツを充実させたい」

――まずは、お二人が所属するリスク・コンプライアンス部について教えてください。

渡邉氏 当社は個人情報、その中でも要配慮個人情報である医療情報を取り扱いますので情報セキュリティに力を入れており、そのための社員教育や各制度に適用したシステムやサービスを提供するために必要な情報を調査・管理し社内に情報提供や研修をしている部署になります。また、取得しているISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の事務局でもあります。

――これまでも、eラーニングによる研修をされていたようですが、研修の種類はいくつくらいあるのでしょうか。

築井氏 現在はISMS、医療関係の法制度、ハラスメント防止、知的財産など10種類以上の研修プログラムがあり、対象者によって内容を変えるものもあります。それらを組み合わせて全体で15個*のコンテンツを実施しています。
*2024年11月現在

――当初から多くの研修に力を注がれていたのですね。そのなかで「SAKU-SAKU Testing」を導入された経緯を教えてください。

渡邉氏 もともとは、無料のオンライン学習管理システムを利用していました。そのため、企画立案から資料作成、問題作成、集計作業まですべて自分たちで実施していました。ところが、社会ニーズやルールに即した事業をする上で、研修が必要なコンテンツが増え続けるなか、多様でセンシティブな内容も含む研修コンテンツを自分たちの知見だけで作成、運用していくのは難しいと感じたのです。より専門的な知見を取り入れて偏った研修にならないようにしていきたいという思いがありました。課題を解決するシステムの検討を始めました。

テストの種類が充実。問題をカスタムできるのも魅力

――「SAKU-SAKU Testing」を導入する決め手はどこだったのでしょうか。

築井氏 たくさんあります。まずは、テストの種類がここまで充実している会社はないと感じました。カテゴリーも多く、運用の柔軟性も高い。とくに、オプションの問題作成依頼も併用し、さまざまなレベルの問題を組み合わせることで、難易度の調整がしやすいのは魅力でした。


渡邉氏 当グループは受講者にとっても効率的な研修になるよう、1つのコンテンツに複数の研修を盛り込みます。結果、全体の合格率設定になると、それ以外は自分たちでテストごとに確認して再受講の有無を運用しなければいけません。しかし、「SAKU-SAKU Testing」であれば、同じコンテンツの中でもテストごとに合格点を80点にしたり90点にしたりと自由に設定することができます。

築井氏 また、当グループは13個のコンプライアンス研修があり、そのすべてにおいて毎年、前年度の受講成績を基に問題を見直す必要があります。「SAKU-SAKU Testing」は、定期的に新しい設問が追加されるのでコンテンツの品質を重視している私たちには好都合でした。

――現在もオリジナルの問題を作っていらっしゃいますね。

築井氏 はい。「SAKU-SAKU Testing」のコンプライアンス総合問題集も利用していますが、コンテンツによっては、当グループのルールに基づいたオリジナルの設問を作成する必要があります。その場合、システムにあるテストとは別立ての運用になると言われたことがあります。そうなると、集計結果も分かれてしまうので管理に手間がかかるのです。「SAKU-SAKU Testing」であれば、1つのテストの中にコンプライアンス総合問題集の設問と当社オリジナルの設問を一緒にできるので助かっています。

――動画の時間が短いことも評価されていると聞きました。

築井氏 研修動画が充実している場合、ひとつの動画が長い傾向にあります。しかし、動画時間が長くなることで、忙しいメンバーや外出が多いメンバーの受講期間が長くなってしまうと受講率や期限までの完了率が下がってしまうのです。「SAKU-SAKU Testing」は動画が短く、要点がピンポイントにうまくまとめられているのでよかったです。

渡邉氏 確認問題も「SAKU-SAKU Testing」は動画の内容確認ではなく、ちゃんと理解しているかを問う設問になっている点も評価しています。

――以前からeラーニングによる研修に注力されていたからこそ、ご要望が明確だったわけですね。

渡邉氏 そうですね。専門的な知見を取り入れながら、偏った研修にならない「理想の研修」を実現したかったのです。しかし、以前の運用方法のままでは、あと数年で目指す社内の研修体制と乖離する可能性が見えていましたので(笑)。導入まで2年くらいかけて、いろいろなシステムを試していました。

コンテンツ品質の向上に加え、受講率の向上や次の施策への展開に注力できるように

――「SAKU-SAKU Testing」を試してみたときの感想を教えてください。

築井氏 研修は受講することが目的ではなく、内容を理解し、業務で生かすことです。そのためには、自身で作業することよりも業務で生かす仕組みづくりも重要だと考えています。「SAKU-SAKU Testing」はデフォルトで多くの機能が備わっているので、結果的に仕組みづくりに注力できると感じました。

――テスト問題のクオリティはいかがでしたか。

渡邉氏 受講者にとって実用的でわかりやすい問題という印象です。理解していてほしいポイントをうまく問題にしてくれています。自分たちで作成すると、どうしても資料の説明・確認問題になりがちですが、実務の中でどういったことが起きるのかがわかりやすく、設問に対する齟齬が減りました。

――導入効果を教えてください。

渡邉氏 テストのクオリティが向上しただけでなく、受講率も向上しました。1つでも合格していないテストがある人を対象にリマインドメールを事前に自動で送れるようになったのが大きいです。送るタイミングを自由に設定できることで、リマインドメールの作成や督促の対応時間も大幅に減りました。受講督促メールに関しては、導入前に1年間で6.5時間かかっていたものが、1時間(1回の研修につき3種の督促メール)で終了しています。

――そうなのですね。そのほかに、お気に入りの機能はございますか。

築井氏 毎週、経営層に報告する関係上、受講率がダッシュボードですぐにわかるのは大変ありがたいです。今までも人数はわかるのですが、パーセントは計算する必要がありました。部門ごとなど、組織単位で受講状況を管理できるのも便利で、上司とも受講率の確認から話し合うのではなく、それを前提にどのように手を打っていくのかという施策を中心に話し合えるため有意義な時間になっています。そのほかにも「SAKU-SAKU Testing」はデフォルトで多くの機能が備わっているので将来的にも活用できると感じていますし、画面操作が分かりやすいのでシステムに詳しくなくても、安心して導入を開始できると感じました。

いい問題が多過ぎて、選ぶのが大変でした

――逆に、苦労された点はありますか。

築井氏 贅沢な悩みですが、いい問題が多過ぎて選ぶのが大変なところです(笑)。

渡邉氏 短い受講時間を心がけているのですが、「あれも、これも」と必要な要素が多く、どれを削るべきか決めかねる状況があります。ただ、これまで問題を作成していた時間を、そういったクオリティを高める時間に使えているのはありがたいです。

築井氏 テストの作成時間についても、既存社員向けのコンプライアンス研修2件では、導入前は平均4時間だったのが、現在は平均1.5時間になっています。

――最後に、「SAKU-SAKU Testing」を導入しようか迷っている方がいたら、どんな言葉をかけられますか。

築井氏 「管理者も受講者も使いやすいシステムだよ」と言いたいですね。機能がシンプルなので誰でも使いこなせると思います。

渡邉氏 「管理者側の小さな困りごとが解消していくよ」ですかね。これまでは、集計結果を逐一聞いていました。今はダッシュボードですぐ確認できるので、その結果を踏まえたうえで、次のアクションから打ち合わせをスタートできるようになっています。

――本日はありがとうございました。

【プロフィール】

メディカル・データ・ビジョン株式会社

データドリブンで病院経営を改善するためのデータ活用支援。また、診療データをビッグデータ化することで、製薬会社など医療・医薬品業界全体の価値向上を目指す事業に取り組んでいる。

HP:https://www.mdv.co.jp/

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