Remote Testing導入事例

TOEICが不正防止対策としてRemote Testingを選んだ理由

IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)は、「人と企業の国際化」を基本理念にグローバル人材育成プロジェクト、教材事業、調査研究事業など、さまざまな活動をされています。なかでも広く知られているのが、英語コミュニケーションを測定する「TOEIC」の事業です。
ここでは、監視付きオンラインTOEICテストを世界に先駆けて提供するにあたり、イー・コミュニケーションズの「Remote Testing」を導入した理由や背景について、同協会の執行理事でありIP事業本部本部長の永井聡一郎氏に伺いました。

導入の目的

人に依存しないオンライン試験の監視システム導入により、24時間365日の試験実施を可能にする。

導入前の課題

公正なオンライン試験実施のための試験環境や人員工数。

導入の成果

申し込み数の増加。企業における試験受験者数の増加。

以前から自己診断テスト向けにオンライン化を検討していた

――オンラインテストはコロナ禍で大きく注目されたサービスです。しかし、IIBCではそれ以前から導入を検討されていたと聞いています。その背景を教えてください。

永井氏 TOEICテスト団体特別受験制度のオンライン化は、米国のETS(TOEIC本部)と当協会で協議して開発を進めてきました。背景としては、多くの企業でオンラインテストのニーズが高まっていたことが挙げられます。

受験者の利便性という側面もありますが、マークシートによる対面式、いわゆる集合型のテストを実施・運営するには、会議室の手配、試験官の手配、受験者の募集などそれなりの工数がかかります。全国に拠点がある企業では、その負担を軽減させたいという要望も少なくありませんでした。

企業や団体の利用目的を見ると、昇進・昇格といったハイステークスなものだけではなく、自己学習支援(自己診断)や研修の事前・事後の効果測定で使っているケースもあります。まずはそういった利用目的において、気軽にオンライン受験できるようにしようというのがきっかけです。

コロナ禍で不正防止対策が喫緊の課題に

――ETSと開発したオンラインテストに、「Remote Testing」を導入した経緯を教えてください。

永井氏 新型コロナウィルスの発生が大きな要因となりました。発生当初はマークシートによる対面式テストがほとんど実施できなくなったのです。

以前から準備をしていたため、TOEICのオンラインテストはリリースが間に合いましたが、先ほどお話ししたように当初は自己診断や研修の効果測定向けだったため、企業からすると昇進・昇格目的に使う場合は不正防止対策に課題がありました。

――昇進・昇格などハイステークス向けは、あくまでも対面式によるマークシート試験という算段だったわけですね。

永井氏 はい。そこでハイステークス向けのテストにも耐えうるよう、2019年7月にWeb会議システムを使って試験官が監視する方式を採用しました。しかし、その方式ではPCを協会内に複数設置し、試験官を常駐させる必要があり、さらには一度に受験できる人数も絞られてしまいます。また、24時間365日受験できることがオンラインテストのメリットですが、試験を実施する時間帯にも制約がありました。

――そこで、本人確認やシーティング(座位姿勢の保持)、カンニングといった行動をAIが自動解析して不正と思われる挙動を検知し、監視員が録画をチェックする「Remote Testing」の導入が決まったわけですね。

AI監視の精度のみならず、動作環境に幅広く対応する点が決め手に

永井氏 「Remote Testing」はブラウザベースで導入できる点がメリットでした。アプリケーション方式の場合は、会社貸与のPCではセキュリティに引っかかってしまう懸念がありました。

また、企業の人事担当者や受験者にとって使いやすい管理画面で、導線がシンプルだったことも理由のひとつです。そういった部分は、普段からさまざまな企業にサービスを提供されているイー・コミュニケーションズならではの知見だと感じました。

――リモート監視・解析についてはいかがでしたか?

永井氏 日本人のデータをもとにしたシステムということもあり、AI監視の精度は非常に高いという印象を持っています。定期的に内部でもモニタリングをしていますが、替え玉はもちろん、怪しい動きは確実に検知してくれます。つまり、取りこぼしはほぼありません。利用されている企業からも、そのような声をいただいています。不正に対するパラメーターをあえて広く取っていることもありますが、最近は誤検知のほうが課題になっているほどです。

導入以来、累計1450件を超える企業・団体が利用

――導入後の成果を教えてください。

永井氏 申し込み数では、2021年の導入以来累計1450件(2023年8月現在)を超えています。また、ある企業では受験の申し込み率が例年約7割だったのが、オンライン対応以降は9割近くまで上がったという例もあります。日々の仕事で忙しいなか、自分にとって最適な時間帯に受験できるのは大きなメリットです。

BCPの観点からも検定試験のオンライン化を検討すべき

――試験運営事業者として、Remote Testingにはほかにどのようなメリットを感じていますか。

永井氏 BCP(事業継続計画)の面でもは有効だと感じています。コロナ禍のみならず、台風や地震といった自然災害など、さまざまなリスクが生じた際でも、テストの実施を継続できる選択肢を持っておくことができます。

――今後、Remote Testingに期待されることはなんでしょう。

永井氏 オンラインテストの監視システムはリリースされて間もないサービスですので、進化の過程にあると認識しています。AIの進化のみならず、今後新しい監視方式が加わり、オンラインテストの結果をより安心して利用できるようになることに期待しています。

――本日はありがとうございました。

【プロフィール】

IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)

国際社会における円滑なコミュニケーションの促進を使命とし、人と企業の国際化を

目的に設立。英語検定TOEICの実施のみならず、英語教育・研修の支援、英語学習

書の出版や学習サポート、英語教育調査・研究、国際的な人材開発などもおこなって

いる。

HP:https://www.iibc-global.org/index.html

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