【2026年最新】大企業の約9割が実施!コンプライアンス教育を成功に導くポイントと実態調査

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近年、企業における「コンプライアンス」の重要性がかつてないほど高まっています。インターネットやSNSの普及により、従業員の些細な言動が瞬時に拡散され、企業の信用失墜や深刻な経営危機、さらには倒産を招くリスクが高まっているためです。雇用形態を問わず、一人の従業員が起こした不祥事が企業全体に甚大なダメージを与えるケースは珍しくありません。そのため、全従業員に対する「コンプライアンス教育」の徹底は、企業が社会から信頼され、優良企業として存続するための不可欠な課題となっています。

本記事では、大企業の経営者・役員を対象とした2026年の最新調査データと、効果的なコンプライアンス教育に関する専門的な知見をもとに、コンプライアンス教育の現状と、形骸化させずに社内で意識を浸透させるための成功のポイントを網羅的に解説します。

目次[非表示]

  1. 1.コンプライアンスの本当の意味と変化する社会的要請
    1. 1.1.① 就業規則や行動規範の遵守 
    2. 1.2.② ハラスメントの防止
    3. 1.3.③ 情報漏洩の防止
    4. 1.4.④ 社会的規範・モラルの遵守 
  2. 2.【2026年版】大企業の約9割が実施!コンプライアンス教育の実態調査
    1. 2.1.実施率と頻度:すでに定着した取り組み 
    2. 2.2.教育時間と費用:リソースの現状
    3. 2.3.教育内容のトレンド:法令とハラスメントが急務
    4. 2.4.現場が抱える深刻な課題
  3. 3.コンプライアンス教育を実施する4つの目的
    1. 3.1.① 倫理観の習得
    2. 3.2.② 社会人の基本的なルールの習得
    3. 3.3.③ コンプライアンス違反のリスク理解
    4. 3.4.④ 違反時のリスクマネジメント
  4. 4.コンプライアンス教育を形骸化させない!成功へのステップ
    1. 4.1.ステップ1:明確なゴールの設定
    2. 4.2.ステップ2:全従業員を対象とし、階層別に最適化する
    3. 4.3.ステップ3:自社のルールと具体的な事例を用いた学習
    4. 4.4.ステップ4:アウトプットの場を設ける
    5. 4.5.ステップ5:定期的な実施と振り返り
  5. 5.課題解決の鍵となる「eラーニング」の活用
  6. 6.自社に最適な教育を実現するおすすめソリューション

コンプライアンスの本当の意味と変化する社会的要請

コンプライアンス教育を実施する前に、まずは「コンプライアンス」という言葉の定義を正しく理解する必要があります。コンプライアンスは日本語で「法令遵守」と訳されることが多いですが、現代におけるコンプライアンスは単に法律を守るだけにとどまらず、社会的なルールやモラルを含む広い概念へと変化しています。

▶関連記事:コンプライアンスとは?意味・重要性・違反事例・対策までわかりやすく解説

① 就業規則や行動規範の遵守 

各企業が定めている就業規則(勤務時間や賃金計算、安全衛生など)や、企業理念に沿った行動規範を守ることはコンプライアンスの重要な一環です。

環境保全や品質向上など、社会的な要請に応える企業の姿勢を従業員一人ひとりが体現することが求められます。

② ハラスメントの防止

 セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティハラスメントなど、他者が嫌がる言動を行わないことも不可欠です。「言われたりされたりした相手がどう感じるか」が焦点となるため、無意識のうちにハラスメントを行ってしまう従業員への教育が急務となっています。

▶関連記事:ハラスメントとは?種類・定義・法律・企業の防止策まで完全ガイド(法改正対応版)

③ 情報漏洩の防止

 デジタルデバイスの進化により、従業員が機密データにアクセスしやすくなりました。個人情報やクライアント情報の漏洩は、社会的な信用を急激に低下させ、訴訟問題に発展する可能性もあります。

▶関連記事:情報漏洩のリスクを減らす! 効果的な情報セキュリティの社内教育実施法

④ 社会的規範・モラルの遵守 

法律に違反していなくても、社会的常識から逸脱した行為はコンプライアンス違反として厳しく糾弾されます。

例えば、裁判所の判例で合法とされた人事異動であっても、育休明けの社員に対する配慮に欠けた転勤命令がSNSで大炎上し、企業の株価にまで悪影響を及ぼした事例も存在します。「会社の常識は世間の非常識」とならないよう、高い倫理観をもつことが求められます。


【2026年版】大企業の約9割が実施!コンプライアンス教育の実態調査

株式会社イー・コミュニケーションズが実施した【2026年版】大企業のコンプライアンス教育に関する実態調査から、現在の実施状況と現場が抱えるリアルな課題が浮き彫りになりました。

実施率と頻度:すでに定着した取り組み 

コンプライアンス教育を「実施している」と回答した大企業は89.8%に達し、2024年に実施した調査の88.9%から微増しており、約9割の企業で導入されています。



実施頻度としては、「年2〜3回」が39.2%と最も多く、次いで「年1回」が28.9%、「4回以上」が24.7%となり、定期的な取り組みとして定着していることがわかります。


教育時間と費用:リソースの現状

 一方で、従業員1人あたりの年間教育時間は「3時間未満」が49.5%と約半数を占めています。


また、従業員1人あたりの年間コンプライアンス教育費用については「把握していない」企業が44.3%にのぼりますが、把握している企業の中では「5,000円〜10,000円未満」(33.3%)、「10,000円〜30,000円未満」(30.3%)が多くを占めています。


教育内容のトレンド:法令とハラスメントが急務

今後重要視されるテーマとしては、「法令遵守に関する基本知識」(40.7%)と「ハラスメント防止」(29.6%)が上位を占めました。

現場が抱える深刻な課題

約9割の企業がコンプライアンス教育を実施している一方で、7割以上の企業が現状の教育に対して何らかの課題を感じています。

具体的には、「毎年同じ内容の繰り返しになっている」「教育内容が従業員に定着しない」「教育効果の測定・評価が難しい」という3項目が同率(31.4%)で首位となりました。

コンプライアンス教育を実施する4つの目的

なぜ企業はこれほどまでにコンプライアンス教育に注力すべきなのでしょうか。その主な目的は以下の4点に集約されます。

① 倫理観の習得

 コンプライアンスを継続的に守る根幹は「倫理観」です。明確にルール化されていないグレーゾーンであっても、人としての良識や企業の行動指針に基づいて正しい判断を下せる倫理観を従業員に醸成させることが最大の目的です。

② 社会人の基本的なルールの習得

特に新入社員に対しては、法令や就業規則、情報の取り扱い、SNSリテラシーなど、社会人として知っておくべき基本的なルールを早期に習得させることが重要です。

③ コンプライアンス違反のリスク理解

違反が企業や当事者にどのような深刻な影響(社会的信用の失墜、重い制裁、倒産など)を及ぼすかをリアルに理解させます。過去の失敗事例を学ぶことで、意図的な違反だけでなく、知識不足による無意識の違反も防ぐことができます。

④ 違反時のリスクマネジメント

どれほど優れた教育を行っても違反の可能性をゼロにすることはできません。万が一問題が発生した際に、被害を最小限に食い止めるための迅速かつ適切な初期対応やエスカレーションのルールを学ぶことも、教育の重要な目的です。

コンプライアンス教育を形骸化させない!成功へのステップ

教育を単なる「義務」や「作業」で終わらせず、実効性のあるものにするためには、戦略的なアプローチが必要です。

ステップ1:明確なゴールの設定

 教育を成功させるためには、「誰に対して」「何を」「いつまでに」「なぜ」行うのか、具体的なゴールを設定することが不可欠です。目的が明確になることで、受講者も意欲的に取り組みやすくなります。

ステップ2:全従業員を対象とし、階層別に最適化する

コンプライアンスは経営層から新入社員まで全従業員が理解すべき内容ですが、立場によって直面するリスクや求められる知識は異なります。

  • 一般社員・新入社員:基本的なルール、周囲を不快にさせない言動、SNS利用の注意点など、日々の業務に直結する基礎知識。

  • 管理職:部下の模範となる行動、問題発見と解決力、パワーハラスメント防止のためのマネジメントスキルなど。

  • 経営層:経営責任の認識、方針・ルールの策定、組織全体の体制構築など、高度なリスクマネジメント。

ステップ3:自社のルールと具体的な事例を用いた学習

世間一般の常識を教えるだけでなく、自社の就業規則やルールをしっかり解説することが重要です。

また、具体的な違反事例(できれば自社や同業他社の事例)を用いることで、受講者は当事者意識をもちやすくなります。 例えば、ある大企業の製造業ではパワハラが常態化していましたが、「死ね」「辞めろ」といった言葉がパワハラと認定され、会社も連帯責任を負うという民事訴訟の判例を研修で徹底的に説明した結果、暴力・暴言が減少し、職場環境が大幅に改善されたという実例もあります。

▼資料ダウンロード:企業のコンプライアンス違反事例

ステップ4:アウトプットの場を設ける

座学で知識をインプットするだけでなく、学んだ事例について参加者同士で議論するなどのアウトプットの場を設けることで、知識の定着率は飛躍的に向上します。

ステップ5:定期的な実施と振り返り

教育は1回で終わらせず、定期的に反復して実施し、その都度振り返りを行うことが知識の定着に不可欠です。

課題解決の鍵となる「eラーニング」の活用

実態調査で明らかになった「リソース不足」「マンネリ化」「定着の難しさ」「効果測定の困難さ」といった課題を一挙に解決する手段として、多くの企業が「eラーニング」を導入しています。 教育の実施形式に関する調査でも「eラーニング」は57.7%でトップとなっています。

eラーニング最大のメリットは、「従業員が都合の良い時間・場所で受講できる(83.9%)」ことです。これにより、業務の合間を縫って学習を進めることができ、集合研修にかかる教育担当者の運用負担(時間・人材・会場費など)を大幅に削減できます。また、テスト機能を用いて理解度を確認したり、受講状況を一元管理(48.2%)したりできるため、管理者の負担軽減と教育効果の測定という課題を同時にクリアできます。

一方で、集合研修(対面)には「参加者同士の意識を合わせやすい」「議論を通じて深い理解を得やすい」という独自の強みがあります。そのため、eラーニングによる基礎知識の習得と、対面研修によるディスカッションを組み合わせるブレンド型学習も非常に効果的です。

▶関連記事:eラーニング研修のメリット・デメリット!導入事例もご紹介

▶関連記事:ブレンディッドラーニングとは?企業研修で成果を出す仕組みと導入・設計のポイントを徹底解説


自社に最適な教育を実現するおすすめソリューション

株式会社イー・コミュニケーションズでは、少ないリソースで効果的な教育を実現するeラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」と、最新の法改正に対応した動画コンテンツ弁護士が解説 よくわかる企業のコンプライアンス講座を提供しています。

本講座は、企業コンプライアンスに精通した弁護士が要点をわかりやすく解説し、確認テストで知識の定着を図る実践的なコンテンツです。最大の特長は、「自社のニーズに合わせてコンプライアンスコンテンツを選べる」形式を採用している点です。

【職種・階層別・業種別のおすすめテーマ例】

  • 全従業員向け:「コンプライアンスとは」「個人情報」「SNS」「ハラスメント」「内部通報(公益通報)」「情報セキュリティ」など

  • 新入社員・若手社員向け:「社会人として最低限守るルール」「労働契約」など

  • 管理職向け:「ハラスメント」「労働契約」「安全配慮義務」など

  • 営業職向け:「独占禁止法」「契約の基礎知識」「優越的地位の濫用・取適法・フリーランス法」「反社会的勢力への対応」など

  • サービス業・toC企業向け:「カスタマーハラスメント」「消費者の勧誘と契約」など

このように、自社の課題や対象者のレベルに合わせて全24テーマから柔軟にカリキュラムを設計することで、形骸化やマンネリ化を防ぎ、実効性のあるコンプライアンス教育を実現できます。

本記事でご紹介したデータを含む「【2026年版】大企業のコンプライアンス教育に関する実態調査」の全容は、以下からダウンロードいただけます。

教育のDX化やオンライン化、コンプライアンス教育の再構築でお悩みのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

▼資料ダウンロード:「【2026年版】大企業のコンプライアンス教育に関する実態調査」

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