研修の振り返りの目的・実施方法・効果的な進め方を解説

研修を実施したものの、「受講して終わりになっている」「現場で学びが活かされているかわからない」と感じたことはないでしょうか。
研修の成果を高めるためには、受講後の振り返りが欠かせません。
振り返りを通じて学んだ内容を整理し、業務での実践につなげることで、知識の定着や行動変容を促すことができます。また、受講者の理解度や課題を把握できるため、今後の研修改善や効果測定にも役立ちます。
本記事では、研修の振り返りを行う目的や効果的な進め方、代表的なフレームワーク、アンケートやレポート作成のポイントまで分かりやすく解説します。
目次[非表示]
- 1.研修後に振り返りを行う目的
- 1.1.学習内容の定着と実践につなげるため
- 1.2.研修の効果を測定するため
- 1.3.今後の研修改善につなげるため
- 2.研修の振り返りはいつ行うべきか
- 2.1.研修直後に実施する振り返り
- 2.2.1週間〜1か月後に実施する振り返り
- 2.3.フォロー研修と組み合わせる方法
- 3.研修の振り返り方法5選
- 3.1.アンケート
- 3.2.理解度テスト
- 3.3.レポート
- 3.4.プレゼンテーション
- 3.5.上司との面談・インタビュー
- 4.研修の振り返りで確認すべき項目
- 4.1.研修目標の達成度
- 4.2.学んだ内容と気づき
- 4.3.業務で実践したいこと
- 4.4.実践時に想定される課題や障害
- 4.5.研修内容や運営への評価
- 5.研修の振り返りに役立つフレームワーク
- 5.1.KPT(Keep・Problem・Try)
- 5.2.YWT(やったこと・わかったこと・次にやること)
- 5.3.PDCA
- 5.4.AAR(After Action Review)
- 5.5.カークパトリックの4段階評価モデル
- 6.研修アンケートで聞くべき質問例
- 6.1.理解度を確認する質問例
- 6.2.行動変容を確認する質問例
- 6.3.満足度を確認する質問例
- 6.4.研修改善につながる質問例
- 7.研修の振り返りレポートの書き方
- 7.1.研修概要と目的を記載する
- 7.2.学んだ内容や気付きを整理する
- 7.3.業務での実践計画を記載する
- 7.4.課題と今後の改善点を記載する
- 8.研修の振り返りを成果につなげるポイント
- 8.1.振り返りを行動計画に落とし込む
- 8.2.上司や管理職によるフォローを行う
- 8.3.定期的に実践状況を確認する
- 8.4.学習履歴や成果を継続的に可視化する
- 9.まとめ
研修後に振り返りを行う目的

研修の振り返りには、受講者の学習を支援する役割だけでなく、教育施策の効果を確認し、今後の改善につなげる役割もあります。
研修を実施して終わりにせず、学びや成果を振り返ることで、より効果的な人材育成につなげることができます。
ここでは、研修後に振り返りを行う主な目的を紹介します。
学習内容の定着と実践につなげるため
研修で学んだ内容は、振り返りを行うことで理解が整理され、知識として定着しやすくなります。
また、「何を学んだか」を確認するだけでなく、「どのように業務へ活かすか」まで考えることで、学びを実践につなげやすくなります。
振り返りを通じて自身の課題や今後取り組むべき行動を明確にすることで、研修内容を現場で活かしやすくなるでしょう。
研修の効果を測定するため
振り返りは、研修の成果を把握するための重要な手段です。
受講者の理解度や行動変容の状況を確認することで、研修の目的がどの程度達成されたのかを把握できます。
また、理解不足のテーマや追加フォローが必要な対象者を見つけることにも役立ちます。
研修の実施状況だけでなく、どのような成果につながったのかを確認するためにも、振り返りは欠かせません。
今後の研修改善につなげるため
振り返りによって得られた情報は、次回以降の研修改善にも活用できます。
受講者からの意見や理解度の状況を分析することで、教材やカリキュラム、運営方法などの改善点を把握しやすくなります。
また、研修内容と現場業務との関連性や、フォロー体制の課題を見直すきっかけにもなります。
振り返りを継続的に行うことで、研修の質を高め、より高い教育成果につなげることができます。
研修の振り返りはいつ行うべきか

振り返りは実施するタイミングによって得られる効果が変わります。
効果的な振り返りを行うには、一度だけで終わらせるのではなく、複数のタイミングで実施することが重要です。
ここでは主な振り返りのタイミングと活用方法を紹介します。
研修直後に実施する振り返り
研修直後の振り返りは、学習内容の整理と理解度の確認を目的として行います。
受講直後は学んだ内容や気付きが記憶に残っているため、「何を学んだか」「どの内容が印象に残ったか」を整理するのに適しています。
また、理解できなかった部分や疑問点を明確にすることで、早い段階で補足学習につなげることもできます。
アンケートや理解度テスト、簡易的なレポートなどを実施することで、受講者の理解状況を把握しやすくなります。
ただし、この段階では実務での活用状況までは分からないため、研修効果を評価するためには後日の振り返りも必要です。
1週間〜1か月後に実施する振り返り
研修の成果を確認するうえで特に重要なのが、一定期間経過後の振り返りです。
研修直後は理解できていた内容でも、実際に業務で活用できているとは限りません。
1週間から1か月程度経過したタイミングで振り返りを行うことで、学習内容の定着度や実践状況を確認できます。
例えば、「研修で学んだ内容をどの場面で活用したか」「実践する中でどのような課題があったか」といった内容を確認することで、行動変容の状況を把握できます。
また、実践によって生じた疑問や新たな課題を発見できるため、継続的な学習にもつながります。
▶関連記事:研修スケジュールの立て方|手順やポイントをわかりやすく解説
フォロー研修と組み合わせる方法
より高い教育効果を目指す場合は、振り返りとフォロー研修を組み合わせることがおすすめです。
例えば、研修直後に理解度確認を行い、その後1か月程度の実践期間を設けたうえでフォロー研修を実施します。フォロー研修では、実践結果の共有や課題の整理を行い、必要に応じて知識の補強や追加学習を実施します。
このような流れを取り入れることで、受講者は学んだ内容を繰り返し確認できるため、知識の定着や行動変容を促しやすくなります。
また、教育担当者にとっても、研修の成果や課題を把握しやすくなり、次回以降の教育施策の改善につなげることができます。
▶関連記事:フォローアップ研修とは?目的・実施タイミング・内容例までわかりやすく解説
研修の振り返り方法5選

振り返りにはさまざまな方法があります。
それぞれ特徴や得られる情報が異なるため、研修の目的や確認したい内容に応じて使い分けることが重要です。
ここでは、企業研修でよく活用される代表的な振り返り方法を紹介します。
アンケート
アンケートは、最も手軽に実施できる振り返り方法です。
受講者の満足度や理解度、研修内容に対する評価などを効率よく収集できます。
特に大人数が参加する研修では、一人ひとりから意見を集める手段として有効です。
ただし、「満足した」「参考になった」といった感想だけでは、研修の成果を十分に把握できません。理解度や今後の実践計画、研修内容への改善要望などもあわせて確認することで、より有益な情報を得られます。
アンケートは、研修直後の振り返りや研修改善のための情報収集に適した方法といえるでしょう。
理解度テスト
理解度テストは、研修内容がどの程度定着しているかを客観的に確認する方法です。
受講者の自己評価だけでは理解状況を正確に把握できないことがありますが、テストを実施することで知識やスキルの習得度を可視化できます。
また、テストそのものが復習の機会になるため、学習内容の定着を促す効果も期待できます。
コンプライアンス研修や商品知識研修など、一定の知識習得が求められる研修では特に有効です。
理解度テストを実施する際は、単純な知識確認だけでなく、実務での活用を想定した問題を取り入れると、より実践的な評価につながります。
▶関連記事:理解度テストの作り方とは?知識を定着させるポイント
レポート
レポートは、学んだ内容や気付きを整理し、業務への活用方法を言語化するために有効な方法です。
受講者自身が研修内容を振り返りながら文章にまとめることで、理解が深まりやすくなります。
また、「何を学んだか」だけでなく、「今後どのように活用するか」まで記載してもらうことで、行動計画の策定にもつながります。
一方で、自由記述が多い場合は記載内容にばらつきが生じやすいため、あらかじめ記載項目やフォーマットを用意しておくことが重要です。
受講者の考えや学習成果を詳しく把握したい場合に適した方法といえるでしょう。
プレゼンテーション
プレゼンテーションは、研修で学んだ内容や実践計画を受講者自身に発表してもらう方法です。
人に説明するためには内容を整理して理解する必要があるため、知識の定着を促す効果が期待できます。
また、他の受講者の発表を聞くことで新たな気付きが生まれることもあります。
特に管理職研修やリーダーシップ研修など、自ら考え行動する力が求められるテーマとの相性が良い方法です。
ただし、実施には一定の時間が必要となるため、受講人数や研修規模に応じて取り入れることが大切です。
上司との面談・インタビュー
上司との面談やインタビューは、研修後の実践状況を確認するうえで効果的な方法です。
研修直後の振り返りでは把握しにくい「業務で活用できているか」「どのような成果や課題があったか」を確認できます。
また、上司からフィードバックを受けることで、受講者自身も改善点や今後の取り組みを明確にしやすくなります。
特に、マネジメント研修や営業研修など行動変容が求められる研修では、定期的な面談を組み合わせることで学習内容の定着を促進できます。
研修の成果を現場で発揮できているかを確認するためにも、受講後のフォローとして取り入れたい方法の一つです。
研修の振り返りで確認すべき項目

振り返りの質は、どのような項目を確認するかによって大きく左右されます。
重要なのは、受講者が何を学び、どのように活用しようとしているのかを具体的に確認することです。
また、研修そのものへの評価もあわせて収集することで、教育施策の改善にも役立てられます。
ここでは、研修成果につながる代表的な確認項目を紹介します。
研修目標の達成度
まず確認したいのが、研修の目的や目標をどの程度達成できたかです。
例えば、「コンプライアンスに関する理解を深める」「営業スキルを習得する」といった研修目標に対して、受講者自身がどのように評価しているかを確認します。
目標達成度を把握することで、研修内容が適切だったか、期待していた成果が得られたかを判断しやすくなります。
また、理解が不足しているテーマを特定できるため、追加学習やフォロー施策の検討にも役立ちます。
学んだ内容と気づき
受講者が何を学び、どのような気付きを得たのかを確認することも重要です。
研修で得た知識や印象に残った内容を書き出してもらうことで、学習内容の整理につながります。
また、受講者ごとの理解度や着眼点の違いを把握することもできます。
単に「勉強になった」という感想ではなく、「どの内容が業務に役立つと感じたか」「これまでの考え方と何が変わったか」など、具体的な気付きを確認すると、より有意義な振り返りになります。
業務で実践したいこと
振り返りでは、学びをどのように業務へ活かすのかを明確にすることが欠かせません。
研修内容を理解していても、実際の行動につながらなければ教育効果は限定的です。
そのため、「明日から取り組むこと」「今後改善したいこと」など、具体的な行動計画を考えてもらうことが重要です。
例えば、「顧客との面談前に事前準備を徹底する」「部下との1on1で傾聴を意識する」など、実践レベルまで落とし込むことで行動変容を促しやすくなります。
実践時に想定される課題や障害
行動計画だけでなく、実践するうえでの課題や障害も確認しておきましょう。
研修直後は意欲が高くても、業務の忙しさや環境面の制約によって実践できないケースは少なくありません。
そのため、「実践するうえで不安なことはあるか」「どのようなサポートがあれば実践しやすいか」といった観点で確認することが大切です。
事前に課題を把握できれば、上司によるフォローや追加研修などの支援策を検討しやすくなります。
研修内容や運営への評価
研修の質を向上させるためには、受講者からの評価を収集することも重要です。
例えば、研修内容の分かりやすさや難易度、教材の内容、講師の説明、研修時間の長さなどについて意見を集めます。
受講者の率直な声を把握することで、改善すべきポイントを見つけやすくなります。
ただし、満足度だけを評価指標にするのは避けましょう。
満足度が高くても学習成果につながっているとは限りません。理解度や実践意欲などの項目とあわせて確認することで、より効果的な研修評価が可能になります。
研修の振り返りに役立つフレームワーク

フレームワークを活用すると、振り返り内容を体系的に整理しやすくなり、学びを具体的な行動へ落とし込みやすくなります。
また、フレームワークによって得意とする目的は異なります。学習内容を整理したい場合、行動計画を立てたい場合、研修効果を測定したい場合など、目的に応じて使い分けることが大切です。
ここでは、研修の振り返りでよく活用される代表的なフレームワークを紹介します。
KPT(Keep・Problem・Try)
KPTは、「Keep(継続すること)」「Problem(課題)」「Try(次に挑戦すること)」の3つの視点で振り返るフレームワークです。
まず、研修を通じて得られた成果や今後も継続したい行動をKeepとして整理します。
次に、理解が不十分だった内容や改善が必要な点をProblemとして洗い出します。
そして、それらを踏まえて今後取り組むべき行動をTryとして設定します。
シンプルで使いやすく、個人の振り返りからチーム研修まで幅広く活用できる点が特徴です。
学びと課題を整理しながら次の行動を明確にしたい場合に適しています。
YWT(やったこと・わかったこと・次にやること)
YWTは、「やったこと(Yatta)」「わかったこと(Wakatta)」「次にやること(Tsugi ni yaru)」の3つで構成される振り返り手法です。
まず、研修で学習した内容や取り組んだことを整理します。
次に、そこから得られた学びや気付きをまとめます。
最後に、今後の業務で実践する内容を具体的に決めます。
振り返りの流れが分かりやすく、短時間でも実施しやすいことから、新入社員研修や定期研修などでも活用されています。
特に、学びを行動につなげる習慣づくりに役立つフレームワークです。
PDCA
PDCAは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」のサイクルで継続的な改善を行う考え方です。
研修の振り返りでは、研修前に設定した目標と実際の成果を比較し、その結果を評価します。
そのうえで改善点を整理し、次の行動計画へ反映させます。
単発の振り返りではなく、継続的な成長やスキル向上を目的とする場合に有効です。
特に、管理職研修や営業研修など、実践と改善を繰り返しながら成果を高める場面で活用されています。
AAR(After Action Review)
AARは、もともと米軍で活用されていた振り返り手法で、「計画していたこと」と「実際に起きたこと」の差を分析することを目的としています。
一般的には、次のような観点で振り返りを行います。
当初の目標は何だったか
実際には何が起きたか
なぜその結果になったのか
次回に活かせる教訓は何か
事実ベースで振り返るため、感情論に偏りにくい点が特徴です。
プロジェクト型の研修や実践演習を伴う研修などで活用すると、具体的な改善策を導き出しやすくなります。
カークパトリックの4段階評価モデル
カークパトリックの4段階評価モデルは、研修効果を多角的に評価するための代表的なフレームワークです。
評価は以下の4段階で行います。
評価レベル | 内容 |
レベル1:反応 | 受講者の満足度や受講後の感想 |
レベル2:学習 | 知識やスキルの習得度 |
レベル3:行動 | 研修後の行動変容 |
レベル4:成果 | 組織や業績への影響 |
アンケートによる満足度確認だけではなく、学習定着や業務での実践状況まで評価できるため、教育施策全体の効果測定に活用されています。
特に教育担当者や人事担当者にとっては、「研修を実施したか」ではなく、「どのような成果につながったか」を確認するための重要な考え方といえるでしょう。
▶関連記事:人材育成を効果的に行える7つのフレームワーク!活用メリットと導入ステップを解説
研修アンケートで聞くべき質問例

アンケートは最も実施しやすい振り返り方法ですが、質問内容によって得られる情報は大きく変わります。理解度や行動変容、研修改善につながる項目をバランスよく設けることで、より有益な情報を収集できます。
ここでは、研修アンケートに取り入れたい代表的な質問例を紹介します。
理解度を確認する質問例
研修内容がどの程度理解されているかを確認するための質問です。
受講者の自己評価を把握するとともに、理解が不十分なテーマを見つける目的があります。
質問例
研修内容を理解できましたか
研修で学んだ内容を説明できますか
特に理解が深まったテーマは何ですか
理解が難しかった内容はありましたか
追加で学習したい内容はありますか
理解度を確認することで、フォロー研修や補足学習が必要な領域を把握しやすくなります。
行動変容を確認する質問例
研修で学んだ内容を業務で実践する意欲や計画を確認するための質問です。
知識習得だけでなく、実際の行動につながるかを把握することが重要です。
質問例
研修で学んだ内容を今後の業務で活用できそうですか
明日から実践したいことは何ですか
業務で改善したい行動はありますか
研修内容を活用する場面を具体的にイメージできますか
実践に向けて不安に感じていることはありますか
行動変容に関する質問を取り入れることで、研修が現場で活かされる可能性を確認できます。
満足度を確認する質問例
受講者の満足度を確認することで、研修運営やコンテンツの品質を評価できます。
ただし、満足度はあくまでも評価項目の一つです。
満足度が高くても学習成果につながっているとは限らないため、理解度や行動変容に関する項目とあわせて確認することが大切です。
質問例
研修全体の満足度を教えてください
研修内容は期待に沿うものでしたか
講師の説明は分かりやすかったですか
教材や資料は理解しやすかったですか
研修時間や進行は適切でしたか
受講者の率直な意見を収集することで、研修品質の向上につなげられます。
研修改善につながる質問例
今後の研修をより良いものにするためには、改善点や要望を把握することも重要です。
自由記述欄を設けることで、定量評価だけでは見えない課題や気付きを収集できます。
質問例
特に役立った内容は何ですか
改善した方が良いと感じた点はありますか
追加してほしいテーマはありますか
研修内容の難易度は適切でしたか
今後受講したい研修はありますか
受講者からのフィードバックを継続的に収集することで、研修内容や運営方法の見直しに役立ち、教育施策全体の質向上につながります。
▶関連記事:【質問例あり】研修アンケートの必要項目・実施方法!効果的な実施のポイントも解説
研修の振り返りレポートの書き方

振り返りレポートは、研修で得た学びを整理し、今後の行動につなげるための重要なツールです。効果的なレポートにするためには、「何を学んだか」だけでなく、「どのように活用するか」「今後どのような課題に取り組むか」まで整理することが大切です。
ここでは、成果につながる振り返りレポートの書き方を紹介します。
研修概要と目的を記載する
振り返りレポートには、研修名や実施日、研修テーマなどの基本情報に加え、研修の目的や習得を目指した知識・スキルを整理できる項目を設けましょう。
受講者が「どのような目的で受講したのか」を改めて確認したうえで振り返ることで、学習内容と研修目的を結び付けて考えやすくなります。
また、後からレポートを見返した際にも、研修の位置付けや狙いを把握しやすくなります。
学んだ内容や気付きを整理する
振り返りレポートには、受講者が何を学び、どのような気付きを得たのかを記載できる項目を設けましょう。
単なる講義内容の要約ではなく、「印象に残ったこと」「新たに理解したこと」「認識が変わったこと」なども記載してもらうことで、理解度や学習成果を把握しやすくなります。
教育担当者にとっても、受講者がどの内容を重要と捉えたのかを確認できる項目です。
受講者側の記載例
部下への指示だけでなく、対話を通じた支援が重要であると理解した
コンプライアンス違反は日常業務の中でも起こり得ることを学んだ
業務での実践計画を記載する
振り返りレポートには、学んだ内容をどのように業務へ活かすかを記載する項目を設けることが重要です。
受講者には、「今後どのような行動を取るか」「いつから実践するか」など、具体的な行動計画を記載してもらいましょう。
実践内容まで言語化することで、受講後の行動変容を促しやすくなるほか、上司や管理者によるフォローも行いやすくなります。
受講者側の記載例
次回の商談から、事前にヒアリング項目を準備する
毎週1回、部下との1on1ミーティングを実施する
課題と今後の改善点を記載する
受講者自身が感じた課題や、今後強化したいスキルを整理できる項目も設けましょう。
例えば、「理解が不十分だった内容」「実践するうえで不安なこと」「追加で学習したいテーマ」などを記載してもらうことで、今後の育成方針やフォロー施策の検討に役立ちます。
また、受講者自身にとっても次の成長目標が明確になり、継続的な学習につながりやすくなります。
受講者側の記載例
課題:知識は理解できたが、実践経験が不足している
改善策:実務で活用する機会を増やし、関連資料も読み返す
▶関連記事:研修報告書の書き方を徹底解説!例文・テンプレート・ポイントをご紹介
研修の振り返りを成果につなげるポイント

振り返りは実施すること自体が目的ではありません。
研修で得た学びを業務に活かし、継続的な成長や組織成果につなげて初めて意味があります。
研修成果を高めるためには、振り返り後のフォローや実践支援まで含めて仕組み化することが重要です。
ここでは、振り返りを成果につなげるためのポイントを紹介します。
振り返りを行動計画に落とし込む
振り返りで最も重要なのは、学びを具体的な行動へ結び付けることです。
「参考になった」「理解できた」と感じるだけでは、実際の行動は変わりません。
そのため、振り返りの段階で「何を実践するのか」を明確にしておく必要があります。
例えば、「顧客とのコミュニケーションを改善する」という抽象的な目標ではなく、「商談前に顧客情報を整理する」「面談では質問を3つ以上行う」といった具体的な行動レベルまで落とし込むことが大切です。
行動計画が明確になるほど実践しやすくなり、研修内容の定着にもつながります。
上司や管理職によるフォローを行う
受講者本人の努力だけで学習内容を定着させることには限界があります。
そのため、上司や管理職が定期的にフォローを行い、実践状況を確認することが重要です。
例えば、1on1ミーティングや面談の中で、研修後の取り組み状況や成果、課題について話し合う機会を設けるとよいでしょう。
また、現場で実践できている行動を評価したり、課題に対するアドバイスを行ったりすることで、受講者のモチベーション維持にもつながります。
研修を人事部門だけで完結させず、現場の管理職も巻き込みながら育成を進めることが成果向上のポイントです。
▶関連記事:フォローアップとは?意味・重要性・具体的な方法をわかりやすく解説
定期的に実践状況を確認する
研修の効果は、受講直後だけでは判断できません。
学んだ内容が実際に定着しているか、行動変容につながっているかを把握するためには、一定期間ごとの確認が必要です。
例えば、研修から1か月後や3か月後に振り返りを実施し、行動計画の進捗や実践状況を確認する方法があります。
定期的に振り返ることで、学習内容を思い出す機会にもなり、知識の定着を促進できます。
また、実践する中で生じた課題を把握し、追加の支援やフォロー施策につなげることも可能です。
単発の振り返りではなく、継続的な確認の仕組みを設けることが重要です。
学習履歴や成果を継続的に可視化する
研修成果を高めるためには、受講状況や学習成果を継続的に把握できる環境づくりも欠かせません。
誰がどの研修を受講したのか、理解度テストの結果はどうだったのか、振り返り内容や実践状況はどう変化しているのかを可視化することで、教育施策の効果を把握しやすくなります。
また、受講者自身も成長の過程を確認できるため、学習意欲の向上につながります。
教育担当者にとっても、フォローが必要な受講者の把握や、次回以降の研修企画に役立てることができます。
▼資料ダウンロード:フォローアップの実践ガイド
まとめ
研修の振り返りは、単に感想をまとめるためのものではありません。
学んだ内容を整理し、業務での実践につなげることで、知識の定着や行動変容を促す重要なプロセスです。
また、理解度や実践状況を把握することで、研修効果の測定や今後の教育施策の改善にも役立ちます。アンケートや理解度テスト、レポートなどを活用しながら、研修後の振り返りを継続的に行うことが大切です。
さらに、研修成果を高めるためには、受講後のフォローや学習履歴の管理、理解度の可視化まで含めた運用が欠かせません。
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研修後の理解度テストによる知識定着の確認や、受講履歴の管理を通じて、研修を実施するだけでなく教育成果の可視化まで支援します。
また、教育担当者の声を反映した直感的な操作画面を採用しているため、初めてeラーニングを運用する場合でもスムーズに利用できます。
研修の振り返りを仕組み化し、教育成果につながる人材育成を実現したい方は、ぜひSAKU-SAKU Testingの活用をご検討ください。




















