【質問例あり】研修アンケートの必要項目・実施方法!効果的な実施のポイントも解説

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研修を実施したあと、「学びが現場で活かされているか」「参加者の満足度や理解度はどの程度か」を確認できていますか?

研修後アンケートは、研修効果を正しく把握し、次回の研修改善につなげる重要な手段です。

本記事では、研修後アンケートの目的や作り方、具体的な質問例、効果的に実施するコツまでをまとめて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.研修後アンケートの重要性
    1. 1.1.研修後アンケートの目的
  2. 2.研修後アンケートで確認すべき質問項目
    1. 2.1.基本質問
    2. 2.2.本音や行動変容を引き出す質問
    3. 2.3.選択式・自由記述の使い分け
  3. 3.研修後アンケートの作り方と設計のポイント
    1. 3.1.設問数・順序の工夫
    2. 3.2.回答形式の工夫
  4. 4.研修後アンケートの実施方法とタイミング
    1. 4.1.実施タイミング
    2. 4.2.実施方法
      1. 4.2.1.オンラインでの実施
      2. 4.2.2.オフラインでの実施
      3. 4.2.3.上司と本人の両方から取得
  5. 5.研修アンケートの効果を高めるポイント
    1. 5.1.集計・分析のポイント
    2. 5.2.次回研修への活かし方
  6. 6.研修アンケートのテンプレートと例文
    1. 6.1.設問例テンプレート
  7. 7.​​​​まとめ

研修後アンケートの重要性


研修を実施する企業様の中には、「やりっぱなし」で終えるケースが多くみられます。研修後には、必ず受講者の反応を確認するためのアンケートを実施しましょう。

研修後アンケートが重要な理由は、「研修の効果を把握し、改善点を把握するため」です。

アンケートによるフィードバックに基づいて研修の改善点を把握し、次回以降の研修に活かすことで、受講者の知識定着や満足度を高めることができます。

研修後アンケートの目的

研修後アンケートで得られる情報は、研修の評価や改善に直結します。
具体的には以下のような目的があります。

  • 効果測定: 研修で伝えた内容がどれだけ理解・定着しているかを確認できます。
  • 改善点把握: 教材や講師、進行方法などの改善ポイントを明確にできます。
  • 参加者の本音収集: 自由記述での意見や感想から、普段の業務では出にくい本音を知ることができます。

▶関連記事:社内研修の効果測定に有効な方法は?効果測定の課題とポイントを解説

研修後アンケートで確認すべき質問項目

アンケートでどの質問を選ぶかによって、得られる情報の質が大きく変わります。
ここでは、基本的な質問から、行動変容や本音を引き出す質問まで整理して紹介します。 

基本質問

研修の理解度や満足度を把握するために必要な、基本的な質問は以下の通りです。

研修参加前の課題 – 研修前に抱えていた課題や悩みを把握します。


  1. 研修で得たこと – 学びの内容や理解できたポイントを確認します。

  2. 今後の活かし方 – 研修で学んだことをどのように業務に活かす予定かを聞きます。

  3. 教材の理解度 – 配布資料や教材のわかりやすさを評価します。

  4. 講師の進め方 – 進行や説明方法の適切さを確認します。

  5. 受講環境 – 会場やオンライン環境の整備状況を把握します。

  6. 研修時間の適切さ – 講義時間やスケジュールが適切だったかを確認します。

  7. 研修に対する意見や要望 – 改善点や補足してほしい内容など、自由記述で意見を収集します。

  8. 今後受講したいテーマ – 次回の研修企画に活かせるテーマを把握します。

本音や行動変容を引き出す質問

参加者の本音や、学びを実務でどう活かすかを知る質問は、研修効果をさらに高めるヒントになります。


  • 今日から実践したいこと – 学んだことを日常業務でどう活かすかを具体的に聞きます。

  • 他者への推奨度 – 研修を同僚に薦めたいかどうかで満足度を測ります。

  • 実用度の評価 – 実務で役立つかどうかを確認します。

選択式・自由記述の使い分け

アンケートの形式を工夫することで、回答率や分析精度が向上します。


  • 選択式: 数値化・分析に便利で、集計や比較がしやすい

  • 自由記述: 参加者の本音や改善のヒントを引き出す

研修後アンケートの作り方と設計のポイント

アンケートは作るだけでは意味がありません。目的に沿った設問設計と回答形式の工夫が、分析や改善に直結します。
ここでは、設問数や順序、回答形式の工夫について解説します。

設問数・順序の工夫

アンケートの設問は多すぎると回答者の負担になり、正確な回答が得られなくなるため、5〜10問程度に絞ることが推奨されます。

また、重要度の高い質問はアンケートの冒頭に配置することで、回答者が集中して回答でき、分析の精度も高まります。


順序や設問数の工夫は、回答率と回答内容の質を大きく左右するポイントです。

回答形式の工夫

アンケートの回答形式も、結果の活用度に影響します。

5段階評価などの数値化できる形式を用いることで、集計や分析が容易になります。

加えて、選択式と自由記述を組み合わせることで、定量的なデータと参加者の本音や具体的意見の両方を収集できます。


最近ではWebフォームやLMSを活用してアンケートを実施する企業も増えており、オンラインであれば回答率向上や集計効率の向上にもつながります

研修後アンケートの実施方法とタイミング

アンケートの効果を高めるには、実施のタイミングや方法も工夫が必要です。

適切なタイミングでアンケートを行い、効率的な実施方法を採用することで、回答の精度や活用度を向上させることができます。

実施タイミング

研修後アンケートは、いつ実施するかによって得られる情報の内容が変わります。具体的には以下のように考えられます。

  • 研修直後
    学びや満足度を鮮度の高い状態で把握できます。参加者の記憶が新しいうちに回答を求めることで、正確で具体的な意見を得やすくなります。

  • 2〜3カ月後のフォロー調査
    研修の内容が業務にどれだけ定着したかを確認できます。行動変容や業務への活用状況を把握するのに有効です。

実施方法

アンケートの実施方法も、回答率や分析のしやすさに大きく影響します。最近はオンラインでの実施が主流ですが、ポイントごとに整理すると以下の通りです。

オンラインでの実施

  • Webアンケート:ブラウザ上で回答を収集でき、集計や分析がスムーズです。
  • LMS(学習管理システム)活用:研修とアンケートを一元管理でき、受講者ごとの進捗や回答状況の自動集計も可能です。

オフラインでの実施

  • 紙ベースのアンケート用紙を配布し、研修終了時に回収する方法です。回答率は研修直後に高まりますが、集計作業は手作業になる点に注意が必要です。

上司と本人の両方から取得

研修の効果を多角的に評価でき、受講者の学びや行動変容の全体像を把握できます。

▶関連記事:LMS(学習管理システム)とは? 社内研修の管理に役立つ機能を紹介

研修アンケートの効果を高めるポイント

アンケート結果は単なる記録ではなく、研修改善や業務への定着のために活用することが重要です。適切に分析し、次回の研修や日常業務に反映させることで、研修効果を最大化できます。

集計・分析のポイント

アンケートをただ集めるだけでは意味がありません。分析時には以下のポイントを意識しましょう。

  • 評価と行動変容を分けて分析:講師や教材の満足度などの評価と、学んだことを業務でどう活かしているかの行動変容を分けて集計することで、改善点が明確になります。

  • 結果を関係者と共有:研修担当者だけでなく、上司や経営層とも分析結果を共有することで、研修改善や人材育成の意思決定に活かせます。

次回研修への活かし方

アンケート結果を次回の研修に反映させるには、以下の取り組みが有効です。

  • 設問の更新:参加者のフィードバックをもとに設問内容をブラッシュアップします。

  • 研修内容の改善:研修の進行方法や教材内容を改善し、より実践的で効果的な研修にします。

  • 行動変容の追跡:研修後の学びが実務でどの程度活かされているかを追跡し、次回研修や支援施策の参考にします。

研修アンケートのテンプレートと例文

初めてアンケートを作る場合は、テンプレートや具体例を参考にすると作成がスムーズになります。ここでは、無料で使える設問例をもとに、基本的な構成を紹介します。

設問例テンプレート

研修アンケートでは、設問の種類をバランスよく組み合わせることが重要です。

(1) 受講者プロフィール
  1. 性別
    〇男性
    〇女性
    〇回答しない
  2. 年齢層
    〇20代
    〇30代
    〇40代
    〇50代
    〇60代以上
  3. 所属部署/職種
(                   )
(2) 研修全体の印象
  1. 研修の全体的な印象はいかがでしたか?
    〇とても満足
    〇満足
    〇普通
    〇やや不満
    〇不満
  2. 研修内容は今後の業務に役立ちそうですか?その理由も記入してください。
    〇非常に役立つ
    〇役立つ
    〇普通
    〇あまり役立たない
    〇役立たない
     理由:(                   )
  3. 研修の時間やスケジュールは適切でしたか?
    〇適切
    〇長すぎた → 適切と思われる時間:(      )
    〇短すぎた → 適切と思われる時間:(      )
  4. 特に役立った内容、役立たなかった内容を具体的に教えてください。
    〇役立った内容:(                   )
    〇役立たなかった内容:(                   )
  5. 講師の説明や指導はわかりやすかったですか?
    〇非常にわかりやすい
    〇わかりやすい
    〇普通
    〇わかりにくい
    〇非常にわかりにくい
  6. 提供された資料や教材の理解しやすさはいかがでしたか?
    〇とても理解しやすい
    〇理解しやすい
    〇普通
    〇やや理解しづらい
    〇理解しづらい
  7. 今回の研修で得た知識・スキルを、今後どのように業務で活かせそうですか?(                            )
  8. 研修内容を職場で実践していく意欲はありますか?
    〇とてもある
    〇ある
    〇普通
    〇あまりない
    〇ない
  9. 今後も同様の研修を受講したいですか?
    〇ぜひ受講したい
    〇受講したい
    〇未定
    〇受講したくない
  10. 次回受講したい研修テーマや学びたい内容があれば自由に記入してください。(                            )

これらのテンプレートを活用することで、初めてのアンケート作成でも必要な情報を効率的に収集できます。

​​​​まとめ

研修後アンケートは、参加者の理解度や満足度、実務への活用度を把握し、研修内容の改善につなげる重要な仕組みです。目的に沿った設問設計や適切な実施方法を取り入れることで、より信頼性の高いデータが得られます。

継続的な学習効果を高めるためにも、アンケート結果を次回研修や運営体制の見直しに活かすことが大切です。

また、効率的な研修運営やアンケート集計には、柔軟で使いやすいツールの活用が効果的です。

イー・コミュニケーションズのeラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」は、自社オリジナルの研修内容や問題を搭載し、受講者ごとに最適なコンテンツを出し分けることが可能です。さらに、教育担当者の声を反映した直感的なUI設計により、誰でも簡単に研修運営や学習管理を行えます。

eラーニングの導入により、研修とアンケートを一元管理し、受講状況や回答結果をリアルタイムで把握できるため、研修効果の分析や改善策の検討もスムーズになります。

研修の準備からフォローアップまで、効率的に運用したい企業におすすめのプラットフォームです。

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