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社員教育しない会社を待ち受ける未来とは?中小企業の人事担当者が今すぐできる対策

「人が次々と辞めていく…」

こんな状況に頭を抱えている中小企業の人事担当者の方はいませんか?

その理由のひとつは「社員教育」にあるかもしれません。

ある調査で、中小企業の約4割が人材研修を行っていないことが分かりました。

社員教育を行わない企業には、業績悪化や優秀な人材の流出など、深刻なリスクが待ち受けています。

本記事では、社員教育を行わないことで生じる未来と、中小企業の人事担当者が今すぐ始められる具体的な対策を分かりやすく解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.中小企業の約4割が「人材研修を行っていない」
  2. 2.「社員教育を行わない」会社が直面する4つの危機
    1. 2.1.① 企業への帰属意識の低下
    2. 2.2.②  社員がすぐに辞めていく
    3. 2.3.③  スキルやノウハウが蓄積されない
    4. 2.4.④ 業績が次第に悪化する
  3. 3.今すぐできる!社員教育における企業の対策
    1. 3.1.・社内の指導体制を見直す
    2. 3.2.・外部リソースの活用を検討する
    3. 3.3.・相互学習の仕組みを構築する
    4. 3.4.・段階的な教育制度の確立を目指す
  4. 4.まとめ
  5. 5.社員教育に「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください

中小企業の約4割が「人材研修を行っていない」

株式会社エフェクトの調査によると、中小企業の約85%が人的資本経営を重視しているものの、実際に満足のいく研修を実施できている企業は2割未満という実態が明らかになりました。
調査対象の企業の4割以上が「何も研修を行っていない」と回答し、研修が重要であることは理解しているものの、効果や持続性への不安から優先順位が下がっているようです。
さらに、研修を行っても「効果が出ていない」「持続しない」などの声が8割以上を占め、成果が見えにくい点が大きな課題となっています。人手不足や予算の制約、育成体制の不備などが障壁となり、多くの中小企業が研修導入を進められない現状が浮き彫りになっています。

参考:「人的資本経営の実態と課題感」に関する実態調査

「社員教育を行わない」会社が直面する4つの危機

社員教育を行わない会社には、どんな危機が待ち受けているのでしょうか?ここからは会社が直面する危機を4つに分けて解説していきます。

① 企業への帰属意識の低下

社員教育を行わないと、業務の目的が正確に伝わらず、社員は自分の役割や意義を感じにくくなります。その結果、帰属意識が低下し、会社の課題やビジョンを自分ごととして考えられなくなる傾向があります。
また近年ではSNSでの不適切行動などが発生しやすいケースもあり、帰属意識が低下していくことで企業の社会的信頼を損なうリスクが高まります。

②  社員がすぐに辞めていく

教育不足の環境では、仕事を覚えるのに時間がかかり、ミスや精神的な不安定さが目立つようになります。特に新入社員は不安を感じやすくなり、結果的に早期退職が増加します。
また、成長を実感できない社員のなかには転職を選ぶ人も出てくるでしょう。成長意欲の高い優秀な人材が流出するリスクが高まり、会社としての競争力を損なう可能性があります。

③  スキルやノウハウが蓄積されない

社員教育を行わない会社では、スキルやノウハウの共有や蓄積が進みません。その結果、知識や経験が一部の社員に集中し、退職時の業務の引き継ぎが難しくなってしまいます。
また、新しい社員を採用しても効率的に業務を学べないため、業務の停滞やミスが増加するリスクがあります。体系的な教育がない環境では、ノウハウの継続的な蓄積が難しく、組織全体の成長が妨げられてしまうリスクがあります。

④ 業績が次第に悪化する

社員教育を行わない企業は、業績悪化のリスクを避けられません。スキル不足の社員による非効率な業務運営は、組織全体の成長を阻害します。
また、不満を抱えた社員の退職や人手不足により、さらに業務効率が低下し、サービス品質や顧客満足度の低下が連鎖的に発生します。競争力を失った会社は市場の変化に対応できなくなり、衰退の可能性が高まってしまうのです。
社員教育は、業績維持と成長のために欠かせない要素です。社員教育を行わないことで、帰属意識の低下、離職率の上昇、ノウハウの未蓄積、業績悪化といった深刻なリスクが生じます。
こうした状態を回避し、企業の未来を守るためにできることを次から紹介します。

今すぐできる!社員教育における企業の対策

研修の実施には、時間やコスト、担当者の確保といった課題が伴いますが、工夫次第で解決可能な場合もあります。

「研修を行いたいが実現できていない」と感じている場合は、次の選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

・社内の指導体制を見直す

まず、教育担当者を設定し、指導内容や到達目標を明確にすることで、最低限の教育体制を整えるところから始めましょう。さらに、週や月ごとに教育時間を確保する仕組みを作り、計画的に育成を進めます。部署ごとに必要なスキルを明確化し、ステップ分けした計画を立てることで、効率的な教育が可能となります。
重要なのは、管理職の役割です。管理職がリーダーシップや指導スキルを学び、教育の価値を理解することで、社員への指導がより効果的になり、組織全体の成長を促進します。管理職が教育の先頭に立つことで、学びと成長を重視する企業文化が形成され、従業員のスキルアップとキャリア発展を支える基盤を築くことができます。

・外部リソースの活用を検討する

外部リソースの活用も検討しましょう。eラーニングやオンライン研修を導入すれば、時間や場所を問わず教育を受けることが可能です。また、業界団体や専門機関が提供する研修プログラムを利用すれば、低コストで体系的な教育を実現できますし、教育専門会社と提携することで、最新の教育手法やプログラムを取り入れることもできます。

商工会議所や地方自治体が運営する中小企業支援機関が提供する研修コースは、多くの場合、低コストまたは無償で利用できるため、有効な選択肢となります。これらの外部リソースを活用することで、自社の教育環境を大幅に改善できます。

eラーニングの導入をお考えの場合は、eラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」がおすすめです。自社オリジナルの研修内容や問題を搭載し、受講者に応じてコンテンツの出し分けができるので、簡単に受講者のニーズにあった研修を実施することが可能です。

・相互学習の仕組みを構築する

社員教育の目的は、戦力となる人材を育て、企業の成長を促進することです。そのために、部門を超えた勉強会や情報共有会を定期的に開催し、組織全体の知識やスキルの向上を目指していきましょう。

また、ベテラン社員の暗黙知を明文化し、組織の知的資産として共有・活用できる仕組みを整えることで、社員一人ひとりの知識向上に繋がります。相互学習は全社的な学びの文化を育む手助けになります。

・段階的な教育制度の確立を目指す

行動指針を定め、年間教育計画や予算を策定するなど、計画的な基盤を整えることはとても大切です。政府や自治体が提供する助成金や補助金を活用すれば、研修コストを大幅に削減できますし「人材開発支援助成金」や「キャリアアップ助成金」などは、研修費用や資格取得支援の経費を補助する制度で、質の高い教育の実現を後押しします。

さまざまな支援も活用しながらコストの削減だけでなく、従業員のスキル向上と企業の競争力強化を同時に実現していくことを意識しましょう。

まとめ

社員教育は、企業成長と競争力強化に必要なものです。
教育を完全になくすのではなく、コストと効果のバランスを見極めた最適な方法を検討しながら、小さな改善から取り組んでいきましょう。

社員教育に「SAKU-SAKU Testing」をご活用ください

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内定者研修や管理職研修、全社員向けのコンプライアンス研修など、社内研修に活用できるコンテンツもご用意しておりますので、必要なコンテンツをeラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」に搭載してご利用いただくことが可能です。
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