中小企業のセキュリティ対策とは?今すぐ取り組むべき対策と優先順位を分かりやすく解説

サイバー攻撃の手口は年々巧妙化しており、その標的は大企業だけではありません。
近年では、セキュリティ対策が十分でない中小企業を狙った攻撃が増加しており、情報漏えいやランサムウェアによる業務停止など、事業に深刻な影響を及ぼす事例も数多く報告されています。
本記事では、中小企業でセキュリティ対策が重要視される理由をはじめ、優先して取り組むべき具体的な対策や、継続的な運用のポイントまで分かりやすく解説します。
これからセキュリティ対策を強化したい企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.中小企業でセキュリティ対策が重要視されている理由
- 1.1.中小企業はサイバー攻撃の標的になっている
- 1.2.セキュリティ対策が不十分な企業が狙われやすい
- 1.3.取引先への攻撃経路(サプライチェーン攻撃)として狙われる
- 1.4.DX・クラウド利用の拡大でリスクが増加している
- 2.中小企業で起こりやすいセキュリティ被害
- 2.1.ランサムウェアによる業務停止
- 2.2.不正アクセス・アカウント乗っ取り
- 2.3.情報漏えい
- 2.4.メールを悪用した詐欺(標的型攻撃・フィッシング)
- 2.5.内部不正・ヒューマンエラー
- 3.中小企業がまず参考にしたい「IPA情報セキュリティ対策ガイドライン」
- 3.1.IPAガイドラインとは
- 3.2.経営者が理解しておきたい基本原則
- 3.3.全従業員で取り組むべき基本ルール
- 4.中小企業が優先して取り組むべきセキュリティ対策10選
- 4.1.OS・ソフトウェアを常に最新の状態に保つ
- 4.2.多要素認証(MFA)を導入する
- 4.3.バックアップを定期的に取得する
- 4.4.ウイルス対策ソフト・EDRを導入する
- 4.5.ファイアウォールやVPNなどネットワークを保護する
- 4.6.アクセス権限を定期的に見直す
- 4.7.セキュリティポリシーを策定・運用する
- 4.8.テレワーク環境の安全性を確保する
- 4.9.脆弱性診断や定期点検を実施する
- 4.10.インシデント発生時の対応体制を整備する
- 5.限られた予算でも進められるセキュリティ対策の優先順位
- 5.1.最優先で取り組むべき対策
- 5.1.1.優先度が高い対策
- 5.2.次の段階で整備したい対策
- 5.2.1.次の段階で検討したい対策
- 5.3.継続的な運用・改善につなげるポイント
- 5.3.1.継続的に実施したい取り組み
- 6.中小企業のセキュリティ対策に関するよくある質問
- 6.1.Q . 中小企業でもEDRは必要ですか?
- 6.2.Q . セキュリティ対策にはどのくらいの費用がかかりますか?
- 6.3.Q . 従業員教育はどのくらいの頻度で実施すべきですか?
- 6.4.Q . テレワークではどのような対策が必要ですか?
- 7.まとめ
中小企業でセキュリティ対策が重要視されている理由

中小企業においても、セキュリティ対策は重要な経営課題の一つとなっています。
ここでは、中小企業がセキュリティ対策を重視すべき理由や、その背景について解説します。
中小企業はサイバー攻撃の標的になっている
以前は、大企業がサイバー攻撃の主な標的と考えられていました。
しかし現在では、中小企業もサイバー攻撃の対象となっています。
警察庁によると、令和6年のランサムウェア被害件数は222件と高水準で推移しており、企業規模を問わずサイバー攻撃への備えが欠かせない状況です。
その背景には、クラウドサービスやテレワークの普及によって、企業規模を問わずインターネットを活用する機会が増えたことがあります。攻撃者は自動化されたツールを使って脆弱性を探すため、企業の規模に関係なく攻撃対象となる可能性があります。
また、中小企業は経営資源が限られていることから、被害を受けた際の影響が大きくなりやすい点も特徴です。
システム停止による業務の中断や顧客からの信用低下など、経営そのものに影響を及ぼすケースも少なくありません。
参考:令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(警察庁)
セキュリティ対策が不十分な企業が狙われやすい
攻撃者は、防御が弱い企業を優先的に狙う傾向があります。
例えば、OSやソフトウェアが更新されていない、多要素認証を導入していない、パスワード管理が不十分といった状態は、サイバー攻撃のリスクを高める要因です。
中小企業では、専任の情報システム担当者がいないケースも多く、日々の業務を優先するあまりセキュリティ対策が後回しになってしまうことがあります。
そのような状況を攻撃者は見逃さず、既知の脆弱性や設定ミスを悪用して侵入を試みます。
そのため、「自社は狙われない」と考えるのではなく、基本的な対策を着実に実施することが重要です。
取引先への攻撃経路(サプライチェーン攻撃)として狙われる
中小企業が狙われる理由の一つに、「サプライチェーン攻撃」があります。
これは、セキュリティ対策が比較的強固な大企業へ直接攻撃するのではなく、取引先や委託先である中小企業を経由して侵入を試みる攻撃手法です。
近年は、多くの企業がクラウドサービスやシステム連携を活用しているため、一社の被害が取引先や顧客へ波及するリスクも高まっています。
そのため、自社の情報を守るだけでなく、取引先との信頼関係を維持するためにも、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
DX・クラウド利用の拡大でリスクが増加している
業務の効率化や働き方改革の推進に伴い、多くの中小企業でDXやクラウドサービスの活用が進んでいます。
クラウドサービスは利便性が高い一方で、アクセス権限の設定ミスやアカウント情報の漏えいなど、新たなセキュリティリスクも生まれます。
また、テレワークの普及によって社外から社内システムへアクセスする機会が増え、不正アクセスのリスクも高まっています。
DXを安全に推進するためには、システムやネットワークの対策に加え、運用ルールの整備も欠かせません。
利便性と安全性を両立するため、継続的にセキュリティ対策を見直していきましょう。
中小企業で起こりやすいセキュリティ被害

サイバー攻撃による被害は、特定の業種や企業規模に限らず発生しています。
一度被害を受けると、業務停止や情報漏えい、信用の低下など、事業に大きな影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、中小企業で特に発生しやすい代表的なセキュリティ被害について解説します。
ランサムウェアによる業務停止
ランサムウェアとは、企業のデータを暗号化して利用できない状態にし、その復旧と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。
感染すると、業務システムやファイルサーバーが利用できなくなり、日常業務が停止するケースも少なくありません。
また、近年はデータを暗号化するだけでなく、盗み出した情報を公開すると脅迫する「二重恐喝」の手口も増えています。
特にバックアップが適切に取得されていない場合は、復旧までに多くの時間やコストがかかるため、事業継続にも大きな影響を及ぼします。
不正アクセス・アカウント乗っ取り
IDやパスワードの漏えい、脆弱性の悪用などによって、企業のシステムやクラウドサービスへ不正アクセスされる被害も多く発生しています。
例えば、推測されやすいパスワードを使用していたり、複数のサービスで同じパスワードを使い回していたりすると、認証情報が漏えいした際に他のサービスまで不正利用されるリスクがあります。
アカウントが乗っ取られると、機密情報の閲覧やデータの改ざん、不正送金、なりすましメールの送信など、さまざまな二次被害につながる可能性があります。
情報漏えい
顧客情報や個人情報、営業資料、設計データなどの機密情報が外部へ流出する情報漏えいも、企業に大きな損害をもたらす被害の一つです。
情報漏えいはサイバー攻撃だけでなく、パソコンやUSBメモリの紛失、メールの誤送信、クラウドストレージの設定ミスなど、さまざまな原因で発生します。
漏えいした情報の内容によっては、取引先や顧客への対応、損害賠償、行政への報告などが必要となり、企業の信用低下にもつながります。
メールを悪用した詐欺(標的型攻撃・フィッシング)
メールを悪用したサイバー攻撃は、現在でも代表的な攻撃手法の一つです。
標的型攻撃メールでは、実在する企業や取引先を装ったメールを送り、添付ファイルやURLを開かせることでマルウェアに感染させたり、社内ネットワークへの侵入を試みたりします。
また、フィッシングメールでは、金融機関やクラウドサービスなどを装ってログイン情報の入力を促し、IDやパスワードを盗み取ります。
見た目だけでは本物と区別しにくいメールも増えているため、システムによる対策だけでなく、従業員一人ひとりが不審なメールを見分ける知識を身に付けることも重要です。
内部不正・ヒューマンエラー
セキュリティ事故は、外部からの攻撃だけが原因ではありません。
従業員による内部不正や、操作ミス・確認不足といったヒューマンエラーも、情報漏えいの大きな要因となっています。
例えば、退職予定者による機密情報の持ち出しや、アクセス権限の設定ミス、誤送信、クラウドサービスの共有設定ミスなどは、企業規模を問わず発生しています。
こうしたリスクを防ぐには、アクセス権限の適切な管理や運用ルールの整備に加え、従業員への継続的なセキュリティ教育を実施し、組織全体のセキュリティ意識を高めることが重要です。
▶関連記事:セキュリティ意識とは?重要性や向上方法、企業が取り組むべき対策を解説
中小企業がまず参考にしたい「IPA情報セキュリティ対策ガイドライン」

「セキュリティ対策を始めたいが、何から取り組めばよいか分からない」という場合は、IPA(情報処理推進機構)が公開している「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」を参考にするのがおすすめです。
専門知識がなくても実践しやすい内容で構成されており、経営者から従業員まで、組織全体で取り組むべき基本的な考え方や対策がまとめられています。
ここでは、ガイドラインのポイントを紹介します。
IPAガイドラインとは
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が策定・公開している「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」は、中小企業が無理なく情報セキュリティ対策を進められるよう作成された実践的な指針です。
専門的なセキュリティ対策だけでなく、「経営者は何をすべきか」「従業員はどのような行動を取るべきか」といった役割ごとの考え方も整理されているため、初めてセキュリティ対策に取り組む企業でも活用しやすい内容となっています。
また、ガイドラインでは、技術的な対策だけでは十分ではなく、組織としてルールを整備し、継続的に運用・改善していくことの重要性も示されています。
そのため、自社のセキュリティ対策を見直す際のチェックリストとしても活用できます。
参考:IPA(情報処理推進機構)「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」
経営者が理解しておきたい基本原則
情報セキュリティ対策は、情報システム部門だけの課題ではなく、経営課題の一つとして取り組むことが重要です。
IPAのガイドラインでも、経営者が主体となってセキュリティ対策を推進することが求められています。
例えば、情報セキュリティに関する基本方針を示し、必要な予算や人員を確保するとともに、組織全体で継続的に対策へ取り組める体制を整えることが重要です。
また、サイバー攻撃や情報漏えいが発生した場合に備え、被害を最小限に抑えるための対応手順や責任体制をあらかじめ定めておくことも欠かせません。
全従業員で取り組むべき基本ルール
サイバー攻撃の多くは、従業員の操作ミスや判断ミスをきっかけに被害が発生しています。
そのため、組織全体で共通のルールを定め、一人ひとりが適切な行動を取れるようにすることが重要です。
例えば、パスワードを適切に管理する、不審なメールや添付ファイルを開かない、OSやソフトウェアを最新の状態に保つ、機密情報を適切に取り扱うといった基本的なルールは、どの企業でも徹底したい対策です。
また、ルールを定めるだけでは十分とはいえません。
定期的な教育や注意喚起を実施し、従業員がセキュリティの重要性を理解したうえで日常業務に取り組める環境を整えることが、セキュリティレベルの向上につながります。
中小企業が優先して取り組むべきセキュリティ対策10選

中小企業のセキュリティ対策には、システムやネットワークの保護だけでなく、運用ルールの整備やインシデントへの備えなど、さまざまな取り組みがあります。
ここでは、まず押さえておきたい代表的なセキュリティ対策を10項目紹介します。
OS・ソフトウェアを常に最新の状態に保つ
OSやソフトウェアには、定期的に脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が発見されます。
攻撃者はその脆弱性を悪用して侵入を試みるため、セキュリティ更新プログラム(パッチ)を適用し、常に最新の状態を維持することが重要です。
更新を後回しにすると、既知の脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクが高まります。
OSだけでなく、ブラウザや業務ソフト、クラウドサービスのアプリケーションなども含めて、定期的にアップデートを実施しましょう。
多要素認証(MFA)を導入する
IDとパスワードだけで認証を行う場合、認証情報が漏えいすると第三者に不正ログインされるリスクがあります。
多要素認証(MFA)は、パスワードに加えてスマートフォンの認証アプリやワンタイムパスワード、生体認証など複数の認証要素を組み合わせる仕組みです。
クラウドサービスやメール、VPNなど、外部からアクセスするシステムには積極的に導入し、不正アクセスのリスクを低減しましょう。
バックアップを定期的に取得する
ランサムウェアや機器の故障、誤操作などに備えるためには、重要なデータを定期的にバックアップすることが欠かせません。
バックアップは取得するだけでなく、正常に復元できるかを定期的に確認することも重要です
また、バックアップデータまで暗号化されるリスクを避けるため、クラウドや外部ストレージなど複数の保存先を組み合わせることも有効です。
万が一の際に業務を早期に復旧できるよう、バックアップ体制を整えておきましょう。
ウイルス対策ソフト・EDRを導入する
マルウェアへの感染を防ぐためには、ウイルス対策ソフトの導入が基本となります。
さらに近年は、侵入後の不審な挙動を検知・対応できるEDR(Endpoint Detection and Response)も注目されています。
従来のウイルス対策ソフトだけでは検知が難しい攻撃にも対応できるため、重要な端末やサーバーでは導入を検討するとよいでしょう。
企業の規模やリスクに応じて、適切なセキュリティ製品を選定することが重要です。
ファイアウォールやVPNなどネットワークを保護する
社内ネットワークへの不正アクセスを防ぐためには、ネットワーク機器の適切な設定も重要です。
ファイアウォールを設置して不要な通信を遮断するとともに、テレワークや拠点間接続ではVPNを利用し、通信を暗号化することで情報漏えいのリスクを低減できます。
また、ルーターやVPN機器のファームウェアも定期的に更新し、既知の脆弱性を放置しないようにしましょう。
アクセス権限を定期的に見直す
従業員全員がすべてのデータへアクセスできる状態では、情報漏えいや内部不正のリスクが高まります。
そのため、「業務に必要な情報だけへアクセスできる」という最小権限の原則に基づいて権限を設定することが重要です。
異動や退職などで担当業務が変わった場合は、不要な権限が残っていないか定期的に確認し、適切な状態を維持しましょう。
セキュリティポリシーを策定・運用する
セキュリティ対策を継続的に実施するためには、社内ルールを明文化したセキュリティポリシーを策定することが重要です。
パスワード管理や機器の利用ルール、クラウドサービスの利用基準、インシデント発生時の対応などを明確にしておくことで、組織全体で統一した運用が可能になります。
また、ポリシーは一度作成して終わりではなく、業務内容や新たな脅威に合わせて定期的に見直すことも大切です。
テレワーク環境の安全性を確保する
テレワークが定着したことで、自宅や外出先から社内システムへアクセスする機会が増えています。
そのため、VPNの利用や端末の暗号化、多要素認証の導入など、安全なアクセス環境を整備することが重要です。
加えて、私物端末の利用ルールや公共Wi-Fi利用時の注意点なども社内で共有し、テレワーク特有のリスクに対応できる体制を整えましょう。
脆弱性診断や定期点検を実施する
セキュリティ対策は、導入しただけでは十分ではありません。
システムやネットワークに新たな脆弱性が発生していないか、定期的に確認することが重要です。
脆弱性診断やセキュリティ点検を実施することで、設定ミスや対策漏れを早期に発見し、攻撃を受ける前に改善できます。
自社での点検が難しい場合は、専門事業者による診断サービスを活用することも有効です。
インシデント発生時の対応体制を整備する
どれだけ対策を講じていても、セキュリティ事故を完全に防ぐことは困難です。
そのため、被害を最小限に抑えるための対応体制を事前に整備しておくことが重要です。
例えば、感染端末の隔離手順や関係者への連絡フロー、原因調査や復旧手順などをあらかじめ定めておくことで、緊急時でも迅速な対応が可能になります。
また、対応手順を文書化するだけでなく、定期的に訓練や見直しを行い、実際に機能する体制を維持することが重要です。
限られた予算でも進められるセキュリティ対策の優先順位

中小企業では、予算や人員に限りがあるため、すべてのセキュリティ対策を短期間で実施することは現実的ではありません。
そのため、自社のリスクや業務内容を踏まえながら、優先順位を付けて段階的に対策を進めることが重要です。
ここでは、費用対効果も考慮したセキュリティ対策の進め方を紹介します。
最優先で取り組むべき対策
まずは、比較的少ないコストで実施でき、サイバー攻撃のリスクを大きく低減できる基本的な対策から着手しましょう。
優先度が高い対策
OS・ソフトウェアを最新の状態に保つ
多要素認証(MFA)を導入する
ウイルス対策ソフトを導入する
重要データのバックアップを取得する
強固なパスワード管理を徹底する
従業員への基本的なセキュリティ教育を実施する
これらは比較的取り組みやすく、サイバー攻撃のリスク低減につながるため、優先的に整備することをおすすめします。
▶関連記事:情報セキュリティ研修とは?目的・実施内容・効果的な進め方をわかりやすく解説
次の段階で整備したい対策
基本的な対策が定着したら、より高度なセキュリティ対策や運用体制の整備を進めます。
次の段階で検討したい対策
EDRの導入
アクセス権限の見直し
セキュリティポリシーの策定・運用
ネットワーク機器の設定強化
脆弱性診断・定期点検の実施
テレワーク環境やクラウド利用ルールの見直し
自社の業務内容や取り扱う情報、利用しているシステムに応じて、優先順位を付けながら整備を進めましょう。
継続的な運用・改善につなげるポイント
セキュリティ対策は、一度導入して終わりではありません。
新たな脅威や事業環境の変化に合わせて、継続的に見直すことが重要です。
継続的に実施したい取り組み
システム・ソフトウェアの更新
脆弱性診断や定期点検
セキュリティ教育の実施
インシデント対応訓練
セキュリティポリシーの見直し
定期的に運用状況を確認し、改善を積み重ねることで、組織全体のセキュリティレベルを維持・向上できます。
中小企業のセキュリティ対策に関するよくある質問

最後に、中小企業のセキュリティ対策についてよく寄せられる質問をまとめました。
セキュリティ対策を進める際の参考としてご活用ください。
Q . 中小企業でもEDRは必要ですか?
A . EDR(Endpoint Detection and Response)は、パソコンやサーバーなどの端末で発生する不審な挙動を検知し、被害の拡大を防ぐためのセキュリティ対策です。
すべての中小企業で必須というわけではありませんが、クラウドサービスの利用が多い企業や、機密情報を扱う企業、ランサムウェア対策を強化したい企業では導入を検討する価値があります。
まずはOSの更新や多要素認証、バックアップなどの基本的な対策を実施したうえで、自社のリスクに応じて導入を判断するとよいでしょう。
Q . セキュリティ対策にはどのくらいの費用がかかりますか?
A . セキュリティ対策に必要な費用は、企業規模や導入する製品・サービスによって大きく異なります。
一方で、OSやソフトウェアの更新、パスワード管理の徹底、多要素認証の導入など、比較的低コストで始められる対策も数多くあります。
すべてを一度に導入しようとするのではなく、リスクや優先順位を踏まえながら、費用対効果の高い対策から段階的に進めることが重要です。
Q . 従業員教育はどのくらいの頻度で実施すべきですか?
A . セキュリティ教育は、一度実施すれば十分というものではありません。
一般的には、新入社員研修に加え、年に1〜2回程度の定期研修を実施する企業が多く見られます。また、新たなサイバー攻撃の手口が確認された際や、社内ルールが変更された際には、随時教育や注意喚起を行うことも重要です。
eラーニングや理解度テスト、標的型メール訓練などを組み合わせることで、継続的かつ効果的な教育を実施しやすくなります。
Q . テレワークではどのような対策が必要ですか?
A . テレワークでは、社外から社内システムへアクセスする機会が増えるため、不正アクセスや情報漏えいへの対策が重要になります。
具体的には、VPNや多要素認証を導入するほか、業務で使用する端末を最新の状態に保ち、ディスク暗号化やウイルス対策ソフトを導入することが基本です。
また、公共Wi-Fi利用時のルールや端末の持ち出しルールを定めるなど、技術的な対策だけでなく、従業員が安全に業務を行うための運用ルールを整備することも欠かせません。
まとめ
中小企業にとって、情報セキュリティ対策は事業を継続し、取引先や顧客からの信頼を守るために欠かせない取り組みです。
すべての対策を一度に実施する必要はありませんが、OSやソフトウェアの更新、多要素認証の導入、バックアップの取得など、基本的な対策から優先的に進めることが重要です。
組織全体でセキュリティ意識を高め、継続的に改善していくことが、情報漏えいやサイバー攻撃のリスク低減につながります。
セキュリティ教育を効率的に実施するなら「SAKU-SAKU Testing」
従業員へのセキュリティ教育を継続的に実施するには、教育担当者の負担を抑えながら、受講状況や理解度を管理できる環境が重要です。
「SAKU-SAKU Testing」は、自社オリジナルの研修コンテンツや確認テストを簡単に作成・配信できるeラーニングプラットフォームです。
受講者の所属部署や役職などに応じてコンテンツを出し分けられるため、それぞれの業務や役割に合わせた教育を効率的に実施できます。
また、教育担当者の声をもとに設計された直感的な操作画面により、教材の登録や受講管理もスムーズに行えるため、継続的なセキュリティ教育の運用を支援します。
セキュリティ対策は、一度きりの研修ではなく、継続的な学びと定着が重要です。
組織全体のセキュリティ意識向上に向けて、eラーニングの活用もぜひご検討ください。



















