eラーニングの種類とは?企業の人事担当者向け!特徴と選び方を徹底解説【2024年最新版】
コロナ禍やITの進化によって「eラーニング」を活用した研修は急速に普及し、企業の研修スタイルにも大きな変化が見られるようになりました。
そんなeラーニングについて「基本的なことを改めて理解したい」と考える研修担当者も増えているのではないでしょうか。
この記事では、中小企業の人事担当者に向けて、eラーニングの種類やその特徴を分かりやすく解説しています。最適な研修プログラムの選定にぜひお役立てください。
目次[非表示]
- 1.企業教育におけるeラーニングの普及
- 2.eラーニングコンテンツの分類
- 3.eラーニング教材コンテンツの種類
- 4.階層別の活用例
- 5.スキル別・eラーニングの種類
- 5.1.思考力向上
- 5.2.マネジメントスキルの向上
- 5.3.多様な考え方の習得
- 6.まとめ
企業教育におけるeラーニングの普及
企業研修におけるeラーニングとは、インターネットを活用し、PCやスマートフォンなどの電子機器を通じてオンライン教材を配信する学習形態のことです。
従来の集合研修では、準備や運営に手間がかかり、時間や場所の制約が課題となりがちですが、eラーニングはこれらの問題を解決できます。
また、研修の進捗や理解度を一元管理できるため、研修の質を一定に保つことが可能なeラーニングはコスト面でもシステム導入後の追加費用をおさえることができます。
これらの利点から、新人研修やコンプライアンス研修での導入が進んでおり、より高度な学習が普及しています。
eラーニングコンテンツの分類
eラーニング教材は、幅広い学習ニーズに応えるためにさまざまな種類があります。一般的には、以下のようなタイプが存在します。
汎用型コンテンツ
汎用型コンテンツは、一般的なビジネスマナーやコンプライアンス、新入社員研修などの基本的な内容をカバーしています。多くの企業で共通して利用できる教材で、特に自社で教材を作成するリソースがない場合に有効ですが、自社の業務や特定の学習ニーズに完全には適合しない点に注意が必要です。特殊な業務内容や独自の企業文化に対応した教材が必要な場合、汎用型コンテンツでは不足が生じる可能性があります。
特化型コンテンツ
特化型コンテンツは、ITや医療などの専門分野に特化した教材です。これらは、自社で専門的な教材を用意するのが難しい企業や、特定の知識や技術を深めたい企業に向いています。外部ベンダーから調達することで、最新の情報や専門的なノウハウを効率的に学べる一方、提供される教材の種類が限られている場合もあります。
内製自社コンテンツ
内製自社コンテンツとは、自社の既存資料や研修動画を利用して作成するeラーニング教材です。PDFやパワーポイントの資料、オンライン研修の録画などを組み合わせることで、自社特有の知識やノウハウを反映した教材を作成できます。これにより、自社の業務や文化に適したカスタマイズされた学習が可能です。特に、自社に特化した知識やスキルを効果的に従業員に伝えることが求められる場合に有効です。
外注自社コンテンツ
外注自社コンテンツとは、自社で十分な情報やリソースがない場合に、外部の専門業者に依頼して作成するeラーニング教材です。専門のベンダーが自社のニーズに合わせてオリジナルのコンテンツを制作し、社内特有の研修や教育ニーズに対応することができます。これにより、企業独自の内容やスキルを取り入れた高品質な教材を提供でき、自社に特化した教育目標を達成することが可能です。自社で制作が難しい場合や、専門性の高い内容が求められる場合に適しています。
eラーニング教材コンテンツの種類
分類のあとは「種類」についても確認しておきましょう。教材コンテンツには下記のような種類があります。
資料アップロード型
資料アップロード型のeラーニングは、Word文書やPDF、画像など既存の資料をそのままアップロードできるため、研修担当者のコンテンツ制作の手間を大幅に省けます。しかし、資料が見づらい場合や内容が単調だと、受講者のモチベーションが低下するリスクがあります。
動画型
講師の講義を録画した動画を配信する形式です。制作が比較的容易で、ボリュームのある教材を作成できる点がメリットですが、要点が分かりづらかったり、画面の変化が少ないため、受講者が集中しづらいリスクもあります。飽きさせないためには、スライドなどの講義資料を同時に映す2画面構成にするなどの工夫が必要です。
アニメーション型
アニメーション型のeラーニング教材は親しみやすいキャラクターを登場させるなどして視覚的に内容を説明するため、受講者の興味を引きやすい点がメリットです。理解しにくい概念やプロセスの説明に適していますが、シナリオ作成や動画制作には時間と労力がかかります。複雑すぎると逆効果になる点にも注意が必要です。
漫画形式
漫画形式のeラーニング教材は、絵とセリフを組み合わせて情報を視覚的に伝える方法です。特に子どもや若者向けの教育に適しており、専門知識や複雑なコンセプトを簡潔に理解しやすくします。抽象的な概念や手順を分かりやすく説明できるため、学習内容を楽しく身につけることができますが、制作には専門的なスキルと時間が必要になります。
VR形式
VR形式のeラーニング教材は、仮想現実(Virtual Reality)技術を活用して学習者に臨場感のある学習体験を提供します。学習者はVRヘッドセットを装着し、実際の体験に近い形でトレーニングを受けることができます。手術のシミュレーションや危険な作業のトレーニング、歴史的な場所の再現などが例として挙げられます。
階層別の活用例
eラーニングを活用する際は、受講者の属性によって内容を変えることも大切です。ここからはeラーニングで学ぶ内容を階層別に分けてご紹介します。
新入社員向け
新入社員向けのeラーニングでは、ビジネスマナーやオフィスソフトのスキル、心構えや文書作成法などが一般的です。
特に新卒採用企業では、内定者向けのオンライン研修としても活用され、どの部署に配属されても問題のない社員を育成できます。学習進捗度を見極めることで、本配属の人事にも役立ちます。
中堅社員向け
中堅社員向けのeラーニングは、新入社員や若手社員向けの研修を一段階レベルアップさせた内容が中心です。リーダーシップ、専門スキルの高度化、管理職や後輩の育成のほか、メンタリング、目的達成、キャリアの自己決定、モチベーションマネジメント、コミュニケーションなどのスキル強化が含まれ、企業の中核となる人材を育成します。
管理職向け
管理職向けのeラーニングコンテンツは、人材や業務管理に必要なスキルを学ぶために設計されています。これには、人事考課の基本、組織運営の方法論、リーダーシップ論、データサイエンス、マーケティング、財務知識、労務管理などが含まれます。管理職は個人のノウハウに加え、eラーニングで得た知識を活かして柔軟に変化し、より良い組織運営を目指すことが求められます。
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コンテンツには、新入社員向けのものや内定者教育向け、管理職向けなどを含む、100本を超える動画と、理解度を測定することができるビジネス問題が3,000問以上揃っています。
階層別研修にぜひご活用ください。
スキル別・eラーニングの種類
eラーニングは身につけたい能力に応じて学ぶことも可能です。ここからはeラーニングの種類を向上させたい能力別にご紹介していきます。
思考力向上
ビジネスで役立つ思考力向上のためのeラーニングには、ロジカルシンキング、問題解決思考力、交渉力、定量的思考などのコンテンツがあります。IT革命やDX化の影響で、データ分析やアジャイル学習のコースも人気です。
マネジメントスキルの向上
中堅以上の社員向けに実施されるマネジメント・部下育成研修には、部署の目標設定や達成計画の立案、人事考課の方法、部下との関係構築、コミュニケーションなどのスキルを強化するコンテンツが含まれます。さらに、OJTトレーナーやリーダー候補社員には、ティーチングやリーダーシップ論も学べる研修が提供されることがあります。
多様な考え方の習得
新入社員から管理職まで、それぞれの役職に応じた考え方の習得を目指すeラーニングコンテンツもあります。例えば新入社員には、学生から社会人への意識転換や独り立ちに向けた行動様式を学ぶカリキュラム、中堅社員向けには自己改善や経験からの学びを促す方法論などがあります。これらのコンテンツは「考え方を学ぶ」という領域に属するため、受講者の役職やニーズに適しているかを確認することが重要です。
まとめ
一口にeラーニングといっても、さまざまな種類があります。
役職やスキルレベルに応じた多様なコンテンツを選びながら、自社の研修の質を高めていきましょう。
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内定者研修や管理職研修、全社員向けのコンプライアンス研修など、社内研修に活用できるコンテンツもご用意しておりますので、必要なコンテンツをeラーニングプラットフォーム「SAKU-SAKU Testing」に搭載してご利用いただくことが可能です。
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