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Edtech導入のメリットは?注目される理由は?研修担当者向けガイド

科学技術の進化により今、学び方に革命が起きています。

「EdTech」は、その最前線に立つ概念であり「教育に科学技術を活用すること」と言い換えることができます。

企業研修においてもこの流れは加速し、従来の集団研修から個々のニーズに合わせたオンライン学習へのシフトが求められています。

この記事では企業の人材育成や研修を担当する方に向けて、EdTechの基本や導入におけるメリット・デメリットを網羅的に解説し、EdTechの活用の仕方を解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.Edtechとは何か?
    1. 1.1.① Edtechの定義
    2. 1.2.② Edtechの歴史
    3. 1.3.③ EdTechに該当する取り組み
  2. 2.EdTechの市場規模
  3. 3.eラーニング・ICT・MOOCとの違いは?
    1. 3.1.① eラーニング
    2. 3.2.② ICT
    3. 3.3.③ MOOC
  4. 4.企業内教育にも導入できるEdTechサービス
    1. 4.1.① オンライン学習
    2. 4.2.② アダプティブラーニング(適応型学習) 
    3. 4.3.③ VR・ARを使った疑似体験学習
  5. 5.EdTech研修のメリット・デメリット
    1. 5.1.メリット① 自分のペースでじっくり学べる
    2. 5.2.メリット② 早く学びたい人はスピードアップ可能
    3. 5.3.メリット③ 自分で考え、行動する力が育つ
    4. 5.4.デメリット① 人との直接的な交流が減る
    5. 5.5.デメリット② 学習用のデジタル機器が必要
    6. 5.6.デメリット③ 提供側にも知識が求められる
  6. 6.まとめ

Edtechとは何か?

ここでは「Edtechとは何か?」について解説していきます。

① Edtechの定義

EdTech(エドテック)とは「教育(Education)」と「技術(Technology)」を融合させた言葉で、教育を支援するための技術的な手段やサービス全般を指します。

テクノロジーを用いて教育に新しい価値をもたらすことを目指し、その適用範囲は個人の学習から学校教育、さらには企業における人材育成に至るまで広がっています。

② Edtechの歴史

EdTechの歴史は、パソコンやタブレット、スマートフォンのようなデバイスを用いたICT教育やeラーニングから始まります。

2000年頃、eラーニングは大企業を中心に研修で採用され、テキストだけでなく映像や音声を含む教材の充実と共に広まっていきました。パソコン学習からスマートフォンやタブレットの普及でいつでもどこでも学べるようになり、学習の場が拡大していきました。

そして近年、新型コロナウイルス感染症の流行がオンライン教育の必要性を高め、講師側・学習者側の双方向コミュニケーションを可能とするEdTechの導入を加速させます。

今日、EdTechはeラーニングやICT教育を含む広範な教育技術全体を指す言葉として認識されています。

③ EdTechに該当する取り組み

日本のEdTech関連サービスは「受験用アプリ」「オンライン英会話」「学習記録ツール」「自動採点システム」「生徒と教師向けの教材や支援システム」「プログラミング学習サービス」「教育専用SNS」など、多岐にわたります。

教育現場だけでなく日常生活でも広く使われていることに加え、アプリやソフトウェア、スマートフォンなどのデバイスを通じて新たな教育の価値を提供し、幅広く活用されています。

EdTechの市場規模

EdTech市場はサービス範囲が幅広く、従来の教育事業よりも大きな経済的規模をもつとして注目されています。

アメリカ発祥のEdTechに中国は特に力を入れており、その投資額は2030億円に到達しています。

日本においても市場は拡大を続け、国は事業者への補助金制度を通じて支援制度を整えており、この流れは今後も続くとしてEdTechのさらなる広がりが期待されています。

eラーニング・ICT・MOOCとの違いは?

eラーニング、ICT、MOOCは教育技術の中でよく聞かれる用語ですが、明確な違いがあります。

これらの違いを解説していきましょう。

① eラーニング

eラーニングは、インターネットを活用した学習システムやスタイルのことで、企業研修やオンライン授業に広く用いられます。この方式では、個々の学習者が自分のペースで学習内容を進められるのが特徴です。

② ICT

ICT(情報通信技術:Information and Communication Technology)はインターネットや端末、コミュニケーションツールを含む技術を指し「ICT環境を整える」=「パソコンやインフラの整備」といった捉え方をします。

③ MOOC

MOOC(ムーク:Massive Open Online Course )は「大規模公開オンライン講座」を差し、eラーニングと似ているものの、主に大学が提供する大規模な講座を指します。
eラーニング、ICT、MOOC、これら3つはすべて「EdTech」に含まれます。EdTechは「教育とテクノロジーの融合」という概念に近いものと捉えておきましょう。

企業内教育にも導入できるEdTechサービス

EdTechは学校教育だけではなく、企業内教育にも取り入れることができます。

ここからは、EdTechを活用した3つの学習形態について解説していきます。

① オンライン学習

オンライン学習はインターネットとデジタル端末があれば、いつでもどこでも学べる便利なシステムです。対面研修のような場所の確保、移動のための交通費の発生もなく、参加者のスケジュール調整の負担も軽くできます。

この柔軟性は学習者が自分の条件に合わせて好きな講師や講義を選べるため、学びへの意欲をさらに引き出します。

② アダプティブラーニング(適応型学習) 

アダプティブラーニングは、各受講者のレベルや理解度に合わせてカスタマイズされた学習を提供するシステムです。進捗や理解度を追跡するEdTechツールを活用し、個々のニーズに応じた学びが可能となります。

企業内教育に取り入れれば、学習者の弱点を特定してパーソナライズされた学習内容を提供できるため、組織全体の能力向上が見込めます。また教育の質の格差解消や人事部の負担軽減など、多くの企業が直面する課題が解決できるのも魅力です。

アダプティブラーニングに関しては、こちらの記事も参考にしてください。

アダプティブラーニングとは?メリット・デメリットや活用事例をご紹介

③ VR・ARを使った疑似体験学習

VR(仮想現実)とAR(拡張現実)は、実際には体験できない状況や作業を疑似体験できるEdTech技術です。

VRではヘッドマウントディスプレイを用いて作り出された環境で、現実では難しい体験をすることが可能になり、訓練や研修に活用されます。

一方、ARは動く教科書や絵本など現実の空間に人工的につくったものを表現することで新たな学習体験を提供し、学びの意欲を高めてくれます。

EdTech研修のメリット・デメリット

ここからは、EdTech研修のメリット・デメリットを解説していきます。

メリット① 自分のペースでじっくり学べる

習得に要する時間には、個人差があります。

従来の教育システムでは、すべての学習者が同じカリキュラムに沿って学ぶため、理解が遅いとついていけないケースがありました。しかし、EdTechを活用することで学習者一人ひとりに合わせた最適な学習プランの提供が可能になり、各自が理解するまで自分のペースで学習を進めることが可能になります。

メリット② 早く学びたい人はスピードアップ可能

学びへの理解が早い学習者は周囲とのペースの違いから学習に対するモチベーションを失いがちです。しかしEdTechを導入すれば自分の興味や進度に合わせて学びを進めることが可能になります。

学習に境界は必要ありません。学びたい分野を自由に選べることが理想であり、早く学びたい人はスピードアップし、学習の面白さを再発見することができます。

メリット③ 自分で考え、行動する力が育つ

現代教育では「生きる力」を育むことが重視されており、知識の獲得だけでなく思考力や主体性も重視されています。

EdTechは学習者の意見を一覧化したり、個々の考えを瞬時に共有することが可能となり、思考力や主体性といった能力を養う上で大きな役割を果たしています。

従来では難しかった協働的な学習や、個別に最適化された学びが可能になり、EdTechの活用によって自分で考え行動する力を育む新しい学習スタイルが広がっています。

デメリット① 人との直接的な交流が減る

EdTech導入のデメリットとして、直接的な人間関係の構築が難しくなる点が挙げられます。オンライン学習が中心になると対面でのコミュニケーションが減少し、リアルな交流の機会が少なくなります。

EdTech導入の際は、意図的に対面での交流の機会をつくるなどのコミュニケーションを活性化するための工夫が必要です。

デメリット② 学習用のデジタル機器が必要

EdTech活用には学習に必要なデジタル機器の準備も必要です。タブレットやPCといった端末はもちろん、これらを効果的に使うための環境整備が必要になります。特に導入初期の段階では、追加のコストや手間がかかる点として考慮する必要があります。

デジタル機器の導入は初期費用がかかりますが、かかるコストや手間をトータルで考えると、削減できる場合もあります。

デメリット③ 提供側にも知識が求められる

EdTechの導入が進むにつれ、端末を使った学びが増加しています。しかし、必要な端末操作や情報セキュリティの知識をもつ人材はまだ十分ではありません。今後はITスキルを有する教育者の育成が急務となり、提供側にもある程度のITリテラシーが求められるようになるため、提供者側の教育も進めていく必要があります。

まとめ

企業研修における「EdTech」の活用法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

EdTechは、教育界に革命をもたらすテクノロジーの力を借りた支援サービスです。

公教育から人材教育までその利用範囲を広げ、将来的に市場規模はさらに拡大するでしょう。

個々に最適化された学習が実現し、学習者の成長が加速する中で、提供側には柔軟なサポートがより重要になってくるはずです。

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